異民族が支那本土を支配したのは元王朝と清王朝   古沢襄

北アジアの異民族が万里の長城を越えて漢民族を蹴散らし、支那本土を支配したのは元王朝と清王朝の二例であろう。

元王朝について言えば、少数の蒙古族が圧倒的多数の漢民族を支配できたのは武力だけではない。巧みな民族分断の支配政治を行っている。

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支那シリーズ 支那三十都市からアクセス   古沢襄

支那シリーズを書きだしたら、支那三十都市からアクセスしてきた。七月十四日のブログ・トップ10で私の「①漢の皇帝劉邦が怖れた北アジアの匈奴 古沢襄」がトップで読まれている。

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漢の皇帝劉邦が怖れた北アジアの匈奴   古沢襄

日本ではモンゴル帝国のジンギス汗のことは、よく知られているが、漢王朝を震撼させた匈奴の冒頓単于のことは、ほとんど知られていない。

紀元前200年のことだが、北方の匈奴は丁零、高車など北アジアのトルコ系遊牧国家を服属させて、南の太原に侵入してきた。

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古代トルコ民族に伝わる「狼祖神話」  古沢襄

支那上古史を惹かれて黄河流域の漢民族について考えているうちに、その黄河流域を取り囲む周辺にオリエント文明の影響を受けた古代トルコ民族の末裔が作った国家群があったことを知った。

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中国の「犬肉祭り」に思うこと   古沢襄

■ロイター・コラムでKim Kyung-Hoon氏が伝えた中国玉林市の犬肉レストラン

[玉林(中国)25日 ロイター]ハンマーで殴られて気絶させられ、絞め殺される犬たち。その後、丸焼きにされ、吊るされた状態で店頭などに並ぶ。この光景は、中国南部の広西チワン族自治区玉林市では、夏の「風物詩」となっている。

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豚が羊に勝った清国と元王朝のお話    古沢襄

■イスラム教徒は豚肉を食べないというが・・

イスラム教徒は豚肉を食べない。その話でジンギス汗が金国(女真族)を攻めた時に「女真族は豚を食う」とモンゴル騎兵が蔑視したことを思い出した。

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「“中韓に期待”外交」の愚    古沢襄

■日本の「行くべき道」は神話に学ぼう

初詣。手水舎で手や口をすすぐ。左手から右手、そして口の順で、さらに左手を清め、柄杓の柄を洗い流して元に戻す。

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マンモスを追って北海道に現れたヒト    古澤襄

シベリアのバイカル湖を二度にわたって訪れて以来、この地のブリヤート人が約二万年前にマンモスとともに極寒の時代を避けて東進して、一万三千年前には、シベリアのアムール川周辺に到達したとの仮説にとりつかれた。

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古代史には推理小説を読み解く楽しさ   古沢襄

司馬遼太郎は代表作「坂の上の雲」や「菜の花の沖」書きながら”北アジア史的なもの”を考え続けている。それが「ロシアについて 北方の原形」の作品になった。

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明治三十八年九月五日、ポーツマス    西村眞悟

百九年前の明治三十八年(一九〇五年)の今日、九月五日、前年の二月から一年七ヶ月にわたって戦われた日露戦争の講話条約が締結され、日露戦争が終結した。日本側全権は、小村寿太郎外務大臣、高平小五郎駐米公使ロシア側全権は、セルゲイ・ウィッテ

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スサノオの伝承と梅原猛氏    古澤襄

昨夜は梅原猛氏の「葬られた王朝 古代出雲の謎を解く」を本棚から引っ張り出して再読している中に、スサノオの項に引き込まれ、いつしか夜が白々と明けてしまった。

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都塚古墳はピラミッド形=大型方墳   古澤襄

■蘇我稲目の墓との説も―奈良

時事通信は「ピラミッドのような形の古墳は、現在の中朝国境地域に高句麗時代に築かれた”将軍塚”の形状によく似ている」・・・と指摘した。

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古代朝鮮の統一王朝は新羅なのか   古沢襄

韓国の歴史学会は古代朝鮮の統一王朝は新羅だとしている。ところが高句麗の末裔をもって任じている北朝鮮は高句麗・高麗国が最初の統一王朝だと主張して譲らない。

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「日本的なもの」の再認識は当然の帰結  古沢襄

日本人が2000年の歴史を持つ伝統文化に回帰するのは単なる懐古主義ではないし、偏狭なナショナリズムでもない。

敗戦で失われた「日本的なもの」を再認識しているのは当然のことである。

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古代トルコ民族の”言い伝え”・狼祖神話  古沢襄

司馬遼太郎は代表作「坂の上の雲」や「菜の花の沖」書きながら”北アジア史的なもの”を考え続けている。それが「ロシアについて 北方の原形」の作品になった。

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草原の民・古代トルコ民族の足跡  古沢襄

戦前の日本は「東洋史」というと「支那史」一色だった。そんな中でインド史やモンゴル史さらには北アジア史を含めた広い意味での「東洋史」を模索した学究がいた。

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福澤諭吉が予言した「朝鮮滅亡」   古澤襄

■韓国の屈折した負のスパイラル

軍用艦命名にあたり、縁起の悪い「敗軍の将」の名をかぶせる海軍は極めて珍しい。ドイツが輸出用に開発し、韓国で建造する214型潜水艦の4番艦で、8月に進水した《金佐鎮(キムジャジン)》はそうした珍例の一つ。

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極東に咲いた世界の花、江戸    加瀬英明

 1 極東に咲いた江戸の花
みなさん、こんにちは。今日は江戸時代の話をこれから進めていきます。

しばらく前に、江戸開府400年という年がめぐってきました。ご記憶の方もおいでかもしれません。江戸時代には、伊勢神宮は例外として、いちばん大事な神社といいますと、日光東照宮でした。徳川家康公の御霊をお祀りしているところです。全国に東照宮は40ほどあります。東京は上野に上野の東照宮があります。東照宮連合会がありますが、江戸開府400年を記念して事業を行おうということから、江戸研究学会をつくるということになって、私が以前から江戸時代が世界でもっとも素晴らしい時代だったということを書いたり、話したりしていた関係から、会長を引き受けております。

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君征く日 軒端の足袋の 乾きけり  古澤襄

<昭和23年の10月、義弟の漫画家・岸丈夫から母のところに電話が掛かってきた。

「義姉さん、兄貴の消息が分かったんだ」
「上田の金ちゃん(注記=母・真喜の実弟)から知らせがあったんだ。兄貴は、終戦の翌年の五月には、もう亡くなっていた。兄貴の最後を看取ってくれた戦友が帰国して連絡してくれた」>

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神話は民族の”出でき始め”の物語   古澤襄

古代神話を歴史書として読むと、史実とは思えない隘路に迷い込む。だがその民族の”出でき始め”の物語として読むと、これほど魅力ある説話はまたとない。ギリシャの神々をうたった「ギリシャ神話」は西欧文学の出でき始めの親なのである。

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精神至上主義はドン・キホーテにまさる悲劇を招く  古澤襄

昨年の4月のことになるが、作家の高橋克彦さんと二人で岩手県西和賀町の「銀河ホール」で東北を語る講演会をしたことがある。

克彦さんは「岩手県が生んだ古澤元という戦前作家を初めて知った」「岩手県人は古澤元を誇りに思っていい」・・・多分に息子の私に対する”社交辞令”と思いながら、それでも素直に嬉しく聞いたものである。

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ツングースの扶余族が大和国家を創った?  古沢襄

古代の四世紀は空白だと歴史に関心を持つ人たちはよく言う。北アジア史にしか関心がなかった頃だから聞き流してきた。そんな私をみて「これを読んでみろ」と渡されたのが松本清張氏の「空白の世紀」。だが小説家が書く歴史物なのだから、パラパラとめくって放っておいた。

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正史よりも野史の方が面白い  古沢襄

西和賀町の「銀河ホール」の前にある蕎麦屋で、作家の高橋克彦さんが『炎立つ』の長編小説を書いた裏話をしてくれた。『炎立つ』は北の王者だった安倍一族の興亡史を描いたものだが、安倍氏に関する史料は少ない。朝廷に叛いた蝦夷という位置付けだから、ほとんどの史料は抹殺されている。あるのは朝廷側からみた征討軍の戦記物だけといっても言い過ぎではない。

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対馬国の防人と大族の阿比留姓  古沢襄

大型連休に入る。もっとも海外はゴーデンウイークではない筈だから、海外ニュースはいつも通り飛び込んでくる。国内の政局の動きは小休止となるのではないか。私にとっては、もっけの幸。日頃、書きかけだった歴史と神話の記事をボチボチ完成させようと思っている。

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聖地・白頭山で噴火があれば北朝鮮政権に甚大な打撃 古沢襄

ここにきて韓国紙が一斉に北朝鮮の「白頭山」の噴火予測を取り上げている。白頭山は10世紀に過去2000年間で世界最大級とも言われる巨大噴火を起こしたといわれている。その火山灰は偏西風に乗って日本の東北地方にも降り注いだ。

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一九四四、五年の冬将軍 古沢襄

ロシアの沿海州、シベリアの各都市には、二度行ってきたが、どの都市にも赤の広場があってレーニン像や戦車が飾れている。高いモニュメントがあって、大祖国戦争の戦死者の名を刻んだ大きな碑も立っている。その数を合わせると対日戦で、日本軍よりも多くの戦死者を出したことなる。

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幻の中世都市・十三湊と興国の大津波 古沢襄

1987年7月末に安倍晋太郎氏が画家の岡本太郎氏と一緒に訪れた青森県五所川原市は、作家・太宰治の生まれ故郷だが、幻の中世都市・十三湊としても有名である。1340年に起こったとされる興国の大津波で一瞬のうちに壊滅したと伝えられている。

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平和国家は歴史に名を残さない 古沢襄

シニカルな言い方をすれば、戦後60年以上も続いた平和の時代は、これが百年続こうと歴史には残らない気がする。言い方が悪いかもしれないが、歴史というのは戦争、争乱、征服、侵略の集大成だといえる。今の様な平和な時代は、後世になってドラマチックな要素に欠けるので、小説やドラマになりくい。

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南船北馬の伝統がいまも深く根付く中国 宮崎正弘

獄中のホドルコフスキー、釈放求めハンガー・ストライキへ。不正蓄財、脱税、不法送金などプーチンがでっち上げた冤罪。

かつてロシア新興財閥の象徴にしてロシア第二の財閥だったミハイル・ホドルコフスキー(元「ユコス」社長)は03年に突如逮捕されて以来、まだ獄中にある。

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扶余・高句麗・百済と新羅の建国神話 古沢襄

古代朝鮮の高句麗、新羅、百済三国の歴史は、まだ未解明な部分が多い。ひとつには戦前・戦中の古代朝鮮史の研究が日本人研究者の手に委ねられ、一定の水準を保ちながら、それ以上のものになり得なかった事情がある。

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サソリ王妃に刺されたジンギス汗 古沢襄

北アジア史に興味があった私は、「蒙古源流」に出てくるグルベルジン・カトウンという美妃の悲話に心を惹かれる。グルベルジン・カトウンは別名でサソリ妃、シルクロードの要衝の地で、交易で栄えた西夏の王妃であった。

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鳩山一郎氏が参拝した「出世明神」と高句麗神話 古沢襄

参拝すれば総理大臣になれるという「出世明神」が埼玉県日高市新堀にある。鳩山首相の祖父・鳩山一郎氏もこの神社を参拝した後に首相官邸の主になった。歴代の総理大臣では浜口雄幸、若槻禮次郎、斉藤実、小磯国昭、幣原喜重郎氏らが参拝していた。政治家というのは”縁起”を担ぐところがあるらしい。

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岸丈夫さんの「阿片吸引の図」 古沢襄

漫画家・杉浦幸雄さんの義兄に岸丈夫さんという戦前に売れた漫画家がいた。岸丈夫さんは岩手県西和賀町沢内の出身、漫画家になる前に油絵の洋画家だった時代がある。昭和9年(1934)にふらりと満州旅行に出た。

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東北の馬の由来はツングース系 古沢襄

岩手県沢内村には大正時代の末期まで、茅葺きの私の家があった。共同通信社の政治部長だった小田島房志さんが「君の家屋敷には大きなケヤキの木があって、その前を通りながら小学校に通ったものだ」と述懐していた。小田島さんは沢内村の出身、あだ名は”岩手牛”。私の遠縁に当たる。

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渤海国人船代 信濃大門

東御市(旧北御牧村)に両羽(もろは)神社という神社がある。 下之城という地籍にあり官牧のあった御牧台地の西斜面にある。

この神社には、木造の船代と呼ばれる人の木像がありこの人物はダッタン人(渤海国人)だといわれている。

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水戸を愛した右翼の墓 古沢襄

暖かくなったら水戸にある盲目の右翼・雨宮菊夫氏の墓を詣でようと思う。旧制中学の一年生の頃、この人と一年間起居をともにした。坊主頭の村夫子然とした穏やかな人で、とても赤誠会八紘塾長とは思えなかった。

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満州蒙古と女直族 古沢襄

西川一三さんの「秘境西域八年の潜行」上中下三巻をようやく読み終えたところである。大学の講義を聴いたり、図書館で文献上の知識を得るのも必要だが、自分の足で稼いだ知識というのは、なにものにも勝る説得力がある。まさに「事実は小説より奇なり」なのである。

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