84 三宅島で小沢・菅・鳩山の釣り会談 古沢襄

民主党の小沢一郎、菅直人、鳩山由起夫の三人男が、三十一日から二泊三日の日程で揃って三宅島に海釣りに出掛ける・・・といったら「カンパチ釣りでもあるまいに・・・」と非難する向きもあるかもしれない。
九月の民主党代表選は小沢代表の再選が確実なのだが、菅代表代行、鳩山幹事長を再任させて「トロイカ体制」で来年の参院選に臨もうとしている。小沢独断のイメージを払拭するために、先に中国訪問でも菅、鳩山両氏を同行させる気配りをみせている。
民主党の泣き所は、基本政策がまとまっていない点。社会保障、農業、安全保障などで、党内の意見が集約されていない。これでは政権担当能力を疑われも仕方ない。
参院選の準備も自民党が一歩先んじている。選挙区三十五人、比例代表二十人の公認候補を決定、さらに比例代表で有名人の擁立を水面下で働きかけている。問題は小泉改革によって、これまで自民党が頼りにしていた業界団体の弱体化が、思ったより深刻なことだ。
民主党は小沢代表が五月中旬から一人区を中心に全国行脚してきたが、まだ地方組織の足腰が弱い。八月八日に第一次公認を発表する予定だが、国民新党との統一戦線など一工夫が必要。
三宅島では三人が水いらずで話し合い、連携を強化して具体的な作戦を練る狙いがあるようだ。果たして大物の魚が釣れるか、どうか。来年の参院選まで待たねばなるまい。

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