<淵源(えんげん)をたどると、約半世紀前、警職法改正など岸信介首相の強硬路線に反発して池田勇人、三木武夫、灘尾弘吉が内閣を去った3閣僚辞任事件(1958年12月)あたりにぶつかる
。
岸・池田の対立が、安倍・谷垣の違いと重なり合う。池田以後の宏池会人脈、前尾繁三郎、大平正芳、鈴木善幸、宮沢喜一、加藤、谷垣は保守の本流意識だけでなく、似通った体臭でつながってきた。
動より静、硬より軟、闘争心が薄く、喧嘩(けんか)べた、リベラルな知性派ぞろいである。読書家が多い。前尾、大平は郷里に蔵書を贈り、<文庫>を残している。谷垣の読書遍歴も並でない。>(岩見隆夫「近聞遠見」(2006年9月2日毎日新聞)
谷垣さんの親分は媚中派の加藤紘一氏。その友人たる山崎拓氏と共にいまや自民党はぐれ烏の一員に過ぎない。彼らは「アジア外交を正常に展開するためには、小泉や安倍ではいけない」と言う。しかし読売新聞の世論調査では彼らの主張と異なる、とんでもない結果が出たではないか。
<読売新聞社国世論調査」を実施した世論調査で、東南アジア諸国では、「日本との関係が良い」と見る人が9割以上に達した。
「日本を信頼できる」人も7―9割を占め、対日感情の良さが裏付けられた。一方、急速な経済発展を背景に、東南アジアでの中国の好感度も増しており、関係強化の進展が示された。>(読売新聞)9月3日20時13更新)
と言うところからすると、彼らのアジアとは中華人民共和国と大韓民国でしかないことになる。しかし、この2国は首脳が己の体制を維持する必要性から日本を特に悪者に仕立てているのであり、彼らと「友好関係」を維持するためには日本が彼らに土下座する以外にない。
一流大学を出て、役所や会社に勤務して「世間」を知悉した筈の人たちが政治家に成ったとたんに、なぜ,かくも不可解な世界観に陥るのだろうか。とくに山崎氏は統一教会差し向けのエロ女性の虎鋏に下半身を任せて平気だった欠格者。
故橋本氏が中共スパイのハニートラップに引っかかったと非難するなら、山崎氏は統一教会の虎バサミにどんな秘密を流したのだろうか。あれは男女関係ではなく、完全な治安事件だったのに、マスコミは目くらましにあって真相を見抜けなかった。
その統一ハニーを一時的にしろ逃れたと思ったら、山崎センセイ、今度は靖国問題をタネに媚中派に渡って権力の中枢にもぐりこもうとした。立候補の意思を初めから捨てていた福田康夫氏の担ぎ出しに失敗したら、今度は自分が出ようとして、あろうことか派閥の手下の反撃を食らうと言うお粗末。すでにして政治家失格である。
一方の加藤氏にハニートラップの噂は聞こえないが、彼は語学研修を中国本土で受けた、日本外務省生粋のチャイナ・スクール所属であり、国会議員になる前からの媚中派として、中共に洗脳されていると見るべきである。
そんな媚中連中とYKKなどと一時は鼎を組んで、小泉さんも実に危ない橋を渡ったものだ。とにかく,斯くの如く顕在化した売国奴を一刻も早く追放することが安倍晋三総裁に課せられた課題である。こうした「内通者」がいるからこそ中韓は日本世論分断のシグナルを送って来るからだ。2006・09・04
161 魂を失った政治家 渡部亮次郎

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