政治家の病気は秘匿したがるし、一方では尾鰭がつくものである。民主党の小沢代表の検査入院?は、どうみてもただ事ではない。病人の身体に鞭打つことはフェアではない。しかし一党のトップの病気となると話は違ってくる。
与野党決戦の場となった国会で首相指名選挙には顔をみせたが、民主党の両院議員総会を欠席して病院に逆戻りした。菅代表代行は「軽い風邪なので二、三日で退院する。安倍首相との一騎打ちに備えて大事をとった」と火消しに大わらわだったが、その一騎打ちとなる代表質問に出られなくなって急遽、鳩山幹事長が代役をつとめることになった。
主なき両院議員総会では、これも代役をつとめた菅代表代行が「民主党が政権を担当することが国民の生活のためになる。全員一丸となって全力を挙げてほしい」と檄を飛ばしていたが、気勢があがらなかった。
もともと小沢代表は狭心症の持病が噂されている。事実、食事後二時間は安静にするように医者から言われているので、幹部会などは欠席することが多かった。民主党の代表になれば、全国遊説のハードなスケジュールをこなせねばならない。体調が万全なことを誇示するために休日には寝てばかりいれない。無理に無理を重ねている。
今の民主党は小沢代表におんぶにだっこ。その剛腕にひたすら期待するだけである。これで果たして政権を奪取できるのであろうか。得難い小沢代表の力量を大切に思うのなら、小沢代表に代わる者が名乗りをあげて、無理をさせないことが出来ないものだろうか。
小沢代表は周辺に「昨日より体調はよくなった」と漏らしているという。だが鳩山幹事長は「10年前(に患った狭心症)の兆候らしきものがちらっと感じられた」と懸念を隠さなかった。小沢政治には賛成しかねる私だが、一日も早く健康な身体となって、安倍首相との一騎打ちをみたいと心から願っている。
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