495 俗説・秋田美人のルーツは水戸 古沢襄

日本三大美人は京美人、秋田美人、博多美人だという。世界一の美人国はアルメニアといったのはモスクワ在住の山田みどりさん。そのみどりさんとは二十歳台からの付き合いだが「京都は綺麗な人が多い」と言っていた。生け花師匠のみどりさんは、年に一度はロシア女性のお弟子さんを連れて古都・京都の見学にきていた。
叔父の漫画家・杉浦幸雄氏は”美女礼賛論者”。その影響もあって私も美人には弱い。だが、何をもって美人というのか?「みめ麗しく、情けある」といっても漠然としている。色が白くて、目が大きく、スタイル抜群というのが、美人なのだろうか?
私の好む美女は野良の土の香りが漂う健康そうな若い女性。地方によく出掛けるが、在来線で時折こういう女性を見かける。何となく一日が楽しくなって、この女性が結婚して母となり、老いては孫に囲まれて、平和な日々を送る情景を想像してしまう。たいがいは小麦色の肌をしている。
京都の芸子さんは綺麗だと思うが、作られた美しさが気になる。食事制限をして痩せ形スタイルの若い女性が増えたが、無理をして貧血にならないかと心配の方が先に立ってしまう。博多には三年いたが、南国的で陽気な博多美人には魅力を感じた。
東北は秋田美人だけでない。青森美人、南部美人、山形美人がいる。共通しているのは色白なことだ。雪に閉ざされる生活が多いからだというが、男だって雪に閉ざされてきた。色白の男性というのは聞いたことがない。
関東にくると色白女性よりも小麦色の肌をした女性が多くなる。水戸で友人と酒を酌み交わした時のことである。この友人は色白女性に憧れていた。夫人は美人なのだが、色白ではない。酔うほどに「常陸(茨城)の美形を佐竹の殿様が、根こそぎ秋田に連れていった」と嘆く。
「秋田美人なんて存在しないよ。あれは水戸美人の子孫!」と酔うほどにメートルがあがる。秋田県人がいれば、殴り合いの喧嘩になりそうな妄言(?)だが、幸いなことには、ここは水戸市内。だが勢いあまって「水戸が騒ぎ立てたから、秋田は水戸美人を送り返すといって、秋田の不美人を送ってきた!」。これでは茨城女性は不美人ばかり、という理屈になる。
私は時折、水戸に出掛けるが、街角でハッとする様な近代的な美人に会うことがある。化粧をしているから、色白なのか、小麦色の肌か分からないが、スタイルは抜群、男どもを後目にかけて闊歩している。
北陸でも同じ様な話がある。金沢の前田の殿様が、富山の美女を連れていったので、富山には婦人警官のような怖い女性しか残っていないという。
冗談じゃーない。北陸に五年間住んで、富山県の女性セミナーで講師を引き受けたこともあるが、富山女性は金沢美人に少しも劣らない。とくに高岡市周辺には美しい人が多い。他県の者が知ったかぶりをするものではない。

コメント

  1. 1918年より創業、長い歴史を持つティンバーランド。
    アウトドアブーツに対する企業理念は、世界的に知られるようになった現在でも高く掲げられています。それは大自然に囲まれての野外活動において、より多くの方に新しい自分を発見していただけるような物を作ること。ティンバーランド ブーツ 通販店舗http://www.timeberland-pretty.com/

タイトルとURLをコピーしました