676 676 政界の一寸先は闇 古沢襄

安倍首相が官房副長官時代にコムスンの折口雅博会長と対談した内容が出回っている。民主党がこれに飛びついて国会で取り上げるようだ。題して「安倍晋三と折口雅博のツーショット」。
対談の内容自体は、介護保険制度のスタートについて語っているので、さほど問題になるようなものではない。だが折口雅博会長の対談で、コムスンの不正が見抜けなかったのか、と民主党は追及するのであろう。
官房副長官時代とはいえ折口雅博会長とのツーショットは、やはり安倍首相のイメージダウンになる。内閣支持率がさらに下がるかもしれない。永田町界隈では解散・総選挙を取り沙汰する向きもでている。
まさに政界の一寸先は闇である。
安倍 介護保険が導入されたときに、私は自民党社会部会長をやっていて、当時の亀井(静香)政調会長の下で、保険料徴収を延期する、しないという大論争がありました。結果的には国民的な動きを起こすきっかけになり、スムーズに介護保険制度をスタートすることができたと思います。
安倍 むしろ家族の絆を守るために、介護保険の導入が大切だという位置づけなのです。そういう大論争もあったのですが、その観点は大切です。施設介護もやり、在宅介護もやる。在宅というのは家にいて、子どもたちとも一緒に生活し、家族のぬくもりを維持しながら、国や社会が責任を持っていくという姿勢だと思うのです。
折口 私たちは「家族は愛を、介護はプロに」という考え方です。家族は絆、団欒を持ちながら、大変なことはプロの介護士が行う。……今の介護保険は、大変なところは公的な力を借りるという部分が、きちんと活かされていると思います。
安倍 あとはやはり民間の方の機動力で「事業として成り立つ」ことが大切ですね。……コムスンは一生懸命やっておられる。ただ、これからの課題は今のペースで要介護者が増えていっていいのだろうかということです。

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