820 虎の尾を踏んだ安倍晋三 平井修一

今日、金曜日の27日は真夏日のようで、屋外の機器をメンテナンスしていると汗まみれになった。梅雨明けはまだか。
仕事を終えて「いざ帰りなん」と、帰路の東京都大田区の駅前の選挙ポスターを見たら、1枚が剥ぎ取られている。5分の1は残っていたから、どこの候補者かと見れば「維新政党・新風」だった。
この新風は、選挙公報によると「核武装を真剣に考えよう」とアピールしている。ポスターを破った人は、これを許さない、と思ったのだろう。
核武装の現状を検索したら、以下のサイトがあった。
http://ww2.ctt.ne.jp/~boilfrog/contents2.html
「核弾頭保有数は、米国1万発、ロシア1万7000発、英国185発、フランス384発、中国400発、インド30~40発、パキスタン不明、イスラエル100~200発だ」とある。
<北朝鮮による核保有の問題は、日本にとっても直接的な脅威となってきた。また北朝鮮だけでなく、インドやパキスタンなどは1998年に相次いで核実験を強行し既に核を保有している。
現在、核兵器不拡散条約(NPT)で核兵器保有国として『公認』されている国は、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国の5カ国だ。しかし、自国の安全保障という観点から他国へも核兵器の拡散が進んでいるようである>
核武装とか核抑止力を持つとか、自国の選択として議論をするのが当たり前であるが、「それを考えてもいけない」というのが、ポスターを破った人の考えなのだろうか。
米国、ロシア、中共、北の核には文句は言わないが、我が国の核武装(その是非論)にはヒステリックに反対し、選挙ポスターも剥がす人々。我が国が普通の国になることを嫌い、奴婢の如く頭を下げ続けるままにしておきたいという「反日屋」さんだ。
堂々と論じればいいものを、夜陰に乗じてポスターを剥がすというのは恥ずかしくないか。「柔肌の熱き血潮に触れもせで、さびしからずや道を説く君」と与謝野晶子は詠ったが、「胡散臭き外交のエゴ丸出しに目をそむけ、恥ずかしからずや平和説く君」と言いたい。
ちなみに小生のこの選挙におけるスタンスだが、先日、靖国神社に年会費3000円、新風には「党員費」として1万円のカンパをし、東条候補を支持し、安倍政権を応援しているから、未だに誰に、どこに投票すべきか分からないから無党派層のようだ。ああ悩ましい。
以上を書いたのは、ポスターの残骸には小生の指紋が残っているから、要らぬ嫌疑を受けぬためでもある。(35歳の頃に交通違反=一方通行進入をしたら、警察官は小生の免許証番号を本署に問い合わせた末、「まさか、今はやっていないでしょうね」とにやにやした。
助手席に女房と赤ん坊がいたから放免されたものの、刑期満了・執行猶予期間が終われば普通の市民に戻れると思っていた小生は屈辱でがっくり)。指紋を含めて記録は永遠に残る。
社会保険庁のように消す人もいるが、公務員やら官僚は、クソ真面目な面もあるのはいいが、公務員・官僚利権は絶対手放さないという輩でもある。
ところで本題だ。
田原総一朗が日経BPネットに面白い記事を書いている。いやな野郎だと思っていたが、いいことも書くようだ。ひと口で言えば、「官僚・公務員の尾を踏んで逆襲される安倍政権」という内容だ。
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/column/tahara/070719_20th/index.html
「安倍政権の倒閣を企てた官僚たちの二重クーデター」と題する記事の最終章は以下の如し。
<安倍政権逆風の背景にあるもの。小泉前首相は公務員制度改革はよほど準備をして根回ししてやらないと難しいと言っていたが、安倍首相はそこが足りなかった。甘く考えていたと言えるかもしれない。そのために官僚のクーデターに遭って苦しんでいる。
社会保険庁の解体・民営化も、新・人材バンクも、今度の選挙で安倍内閣が負けて安倍首相が退陣したらご破算になる可能性がある。だから、官僚たちは何としても安倍内閣を潰さなくてはならないとその機会を狙っている。
このように、社会保険庁解体と公務員制度改革は、自民党内外からの安倍政権への逆風となっているといえるだろう。だが、この安倍政権への逆風を仕掛けたのはとりも直さず官僚であり、自民党内の反安倍勢力である。そしてそれを煽っているのがマスメディアだ。その壮絶な反撃に安倍政権が苦境に立たされているというのが、参院選を前にした今の状況なのだ。>
自分の番組でそう言えばいいのに、官僚と癒着しているマスメディアの手前、本当のところは言えないようである。「ミニコミにこそ真実は宿る」と、小生はメルマガやらブログの可能性に日本の未来を期待したい気分を募らせている。

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