中国の港をでたイラン向けカーゴには「核技術関連部品から、大陸間弾道ミサイル部品まで」。いずれも国連がイラン向け輸出を禁止しているものばかりだ、と米国務省は言う。
中国政府は「証拠を示せ」と言うばかりで、一切の疑問を封じ込めてきた。中国からイラン向け輸出は過去一年間で70%増大しており、そのうちの32億ドル分が「疑惑」品目。なかには明らかにウラン濃縮技術関連の部品が含まれている。(ウォールストリート・ジャーナル、7月27日付け)。
シンガポールに寄港した中国のコンテナ船には「ミサイル打ち上げ用の固体燃料」が、シンガポール税関によって摘発された。
これらの会社はすでにブラックリストに掲載された中国企業ばかりで、
SHAHID BAGHER IINDUTIRIAL
BEIJING ALITE TECHONOLOGIES
CHINA NATIONAL PRECISION MACHINERY
CHINA GREAT WALL INDUSTRY CORPなどである。
英米欧は、イランの海外資産を凍結したほか、多くの禁輸措置を選択しており、イラン問題を秋の国連総会で重要課題と位置つけている。
しかしながら 中国外務省は「根拠のない、言いがかりに近いもので、証拠がない」と言い張っている。
米国の軍事専門家は、「テヘランの地下鉄工事を中国の北方集団公司グループが請け負った。これは通称NORINCO(ノリンコ)と言われる中国を代表する武器輸出企業だが、地下鉄工事プラントに偽装して大量の核技術、ウラン濃縮、ミサイル部品が中国からイランに持ち込まれているだろう」と分析している。
ま、世界中に毒入り食品から欠陥玩具、花火などを売って、世界各国ではいまや、「MADE IN CHINA」は毒と不良品の代名詞となった。もうひとつの「MADE IN CHINA」は軍事物資だった。(「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」より)
824 米国が北京に警告 宮崎正弘

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