842 陳良宇に死刑判決か 宮崎正弘

北京発ロイター電(8月2日)は、昨年身柄を拘束され、汚職の捜査を受けていた「上海派」のトップ、江沢民の右腕として権勢を振るった陳良宇に死刑判決の可能性があると伝えた。
陳は先週に「党籍」を剥奪され、捜査が終了したため、身柄を司法当局に委ねられた。あとは裁判を待つばかりである。
陳良宇は悪質なデベロッパーと組んで、「開発」をスローガンに農民や市民から土地を取り上げ、業者に転売し、天文学的な利益を上げた。
そればかりか、市職員の「厚生年金」にあたる基金から500億円前後を流用し、不動産投機に転用していた。
陳は序列十八位の「政治局員」だったため、世界の注目を浴びたが、現職の政治局員の失脚は95年の陳希同いらい絶えてなかった。
まして最高権力者だった江沢民の牙城へ手を突っ込んだ形であり、胡錦濤の権力固めの犠牲の山羊とも言われた。
胡錦濤は、このタイミングをみはからって上海の開発ブームに冷や水を浴びせ、上海万博予定地の開発以外、大観覧車、リニアカーの延長など、ほとんどのプロジェクトが中止もくしは中断のはこびとなった。
さきに猛毒食品とインチキ製薬の検査を誤魔化し、新薬の許可に出鱈目な便宜を図って「中国ブランド」のイメージを最悪のレベルにおとしいれたとして食品製薬安全局長の鄭某が、実際に死刑判決を受けて、処刑されたばかり。
中国は死刑の実数を公開していないが、毎年5000人から12000人が死刑に処せられていると「アムネスティ・インタナショナル」などは推計している(ヘラルドトリビューン、8月3日付け)。(「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」より)

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