989 福田康夫氏が立候補へ 古沢襄

福田康夫氏(元官房長官)が自民党総裁選に立候補する意向を固めた。これにより所属する町村派は一致して福田氏を推すことになる。町村派の支持を期待していた麻生幹事長は戦略の再構築が必要となろう。
福田氏には古賀派、山崎派、谷垣派が支持することになろう。谷垣氏は政策面での一致を確認して福田支持に回るとみられる。以前から福田氏に親近感を抱く谷垣氏は、福田氏を支持することによって次の総裁選を狙う。小泉チルドレンは小泉再登板が困難となったので、かなりの部分が福田支持に回ると予想されている。
額賀福志郎氏(津島派)も立候補を表明した。麻生幹事長も14日に立候補表明する。自民党は13日の総務会で、総裁選の日程について、14日告示、立候補の届け出は15日として23日の両院議員総会で投票とすることを決めた。
自民党の国会議員は387人、これに各都道府県連から各3人(141人)の合計528人の投票によって次期総裁を選出する。
国会議員レベルでは最大派閥から出る福田氏が優位に立つが、第二派閥の額賀氏や国民的な人気がある麻生氏は、地方票を取り込む作戦にでると予想される。一回の投票で決着せずに上位二人による決戦投票になる公算がある。この場合は二、三位連合による決着も予想され予断を許さない。また総選挙が近いので地方票の動向も見逃せない。

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