1045 台湾強硬派軍人が大量に中央委員会入りか 宮崎正弘

公安部長に孟建柱(江西省書記)が急浮上。本命の王楽泉は「情婦門」で落選?
いまだ人事はすったもんだ。決定が持ち越されている。第十七回中国共産党大会は15日からだ。
NYタイムズは、軍内に台頭した対台湾強硬派の軍人が、大挙して中央委員会入りを果たすだろうと予測し、装備の近代化をなしとげて大出世を遂げた陳丙徳・新参謀総長に代表される軍事近代化の功績組の登用を、その予測の理由としている(ヘラルドトリビューン、10月10日付け一面トップ)。
また多維網は、新公安部長に江沢民派・黄菊系の孟建柱(現江西省党委員会書記)が就任する可能性が急浮上していると北京筋の情報を伝えた。
公安部長の周永康は、中央政治局常務委員入りが有力視されており、すくなくとも政治局員に入るのは確実な情勢。周は公安部長の後釜に、王楽泉を推薦したらしいが、王には「情婦門」(愛人問題)スキャンダルが付帯して、土壇場で落選した模様である、と伝えた。
孟建柱は江蘇省出身で60歳。91年に上海赴任、93年副市長を経て、2001年から江西省書記についた。
その上海時代に薫陶をうけたのが、江沢民の子分だった黄菊(上海市長から政治局常務委員。ことし六月に死去)だったという。党大会前に大波乱が続いている。(「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」より)

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