平和な秋の日差しを受けた国会では、テロ特措法の延長で自民党と民主党がヤッサ、モッサの大騒ぎ。だがソマリア沖のアデン湾で日本のケミカルタンカーが海賊に乗っ取られ、米軍のミサイル駆逐艦が追跡、砲撃して海賊の小型船二隻が沈められた。
英国や米国の議会なら、この事件は大問題になって取り上げられる。船はその国の主権を表すからである。人道上も船員の生命は見逃せない。それが国会で取り上げられないのは、タンカーを見殺しにするつもりなのだろうか。乗組員に日本人がいないことなど関係ない。
<【シンガポール29日共同】国際海事局(IMB)海賊情報センターは29日、アフリカ東部ソマリア沖のアデン湾で日本のケミカルタンカーが海賊に乗っ取られたと明らかにした。乗組員は韓国人、フィリピン人、ミャンマー人の23人で、日本人はいない。タンカーはソマリア方向に向かったという。IMB担当者によると、現場付近では10月だけで2回のタンカー襲撃未遂事件が起きている。(共同)>
<ワシントン(CNN) パナマ船籍で日本の海運会社が管理するケミカルタンカー「ゴールデン・ノリ」(6253トン)がソマリア沖で海賊に乗っ取られた事件で、米軍の誘導ミサイル駆逐艦アーレイバークがソマリア領海に入り、タンカーを追跡している。米軍関係者が明らかにした。
複数の関係者によると、ソマリア領海に入る際には、首都モガディシオを拠点とする同国暫定政権の許可を取得した。米艦船はここ数年、海賊追跡の際には領海の外側にとどまっていた。
タンカーは28日に救難信号を出した。アーレイバークが追跡を開始する前、同型の駆逐艦ポーターがタンカー後部につながれていた海賊の小型船2隻を砲撃して沈めた。タンカーに引火性の高いベンゼンが積まれていたかは不明。(CNN)>
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