退任した高知県の橋本大二郎知事が、JNNの単独インタビューに答え、政界再編をにらみ、次の衆院選で高知から無所属で立候補する考えを明らかにした。高知のどの選挙区から立つか明らかにしていないが、自民党、民主党のどちらにとっても脅威になることは間違いない。
NHKから全国最年少知事として当選、兄は橋本元首相。改革派知事の先駆けとして名を売り、16年間知事を務めている。民主党の鳩山幹事長は「今のこの自民党中心の政権に対してはNOだというメッセージを投げかけて、そして新しい政治ができた時には、ど真ん中で活躍してくれるのではないか」と早くもエールを送った。
小泉チルドレンの学校長・武部勤元幹事長は小泉改革の逆行する公認を党本部が決めれば脱党も辞さない決意をしているという。当選第一主義の方針を打ち出している古賀選挙対策委員長に対する挑戦状ともいえる。
武部氏が小泉チルドレンの一部を抱いて脱党も辞さないというのは、小泉新党を描いているという噂も飛び交う。今の自民党は候補者が多すぎて、公認調整が難航気味。対する民主党は候補者不足という悩みがある。
橋本氏の無所属立候補が、有力な無所属候補が乱立する呼び水になりかねない。過半数制覇を目指す自民党、民主党にとって、総選挙で無所属旋風が吹くと思わぬ取りこぼしを招くおそれがある。
福田首相も軽々に解散・総選挙に踏み切るわけにはいかなくなった。古賀選挙対策委員長も再来年の任期満了選挙の可能性まで言い出した。小泉元首相だけが選挙は近いとラッパを吹き鳴らしているのだが・・・。
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