1272 「浜田家」の二つの宴席 古沢襄

人騒がせな額賀喚問騒動だったが「週刊文春」(12月13日号)が民主党の勘違いだったことを暴露している。あのまま参院財政金融委員会で額賀喚問を強行していたら、民主党はとんだ大恥をかいたことになる。
額賀財務相は舞台となった東京・人形町の「浜田家」にたしかに行っていた。しかしまったく別の会合で昨年四月二十日の宴席。国際研修交流協会の理事長に就任した幕田圭一東北電力会長の就任祝いの席であったという。有馬元東大総長ら十二人が顔を出し、額賀氏が遅れてきて、早く帰っている。
この宴席にはジェームス・アワー氏や宮崎容疑者は招かれていない。アワー氏の慰労会は昨年の十二月四日、出席者は宮崎容疑者を含めた八人。額賀氏は出ていない。アワー氏が額賀氏がいなかったと証言する筈である。
守屋容疑者は、この二つの宴席を混同して衆院で証言したことになる。日記などメモ類を次官退任時に焼却していたから、あやふやな記憶で証言したのであろう。
お粗末なのは民主党。逮捕前の守屋容疑者に電話で確認したら、守屋容疑者は記憶違いに気がつかずに証言は間違いないと答えている。鬼の首をとったと勇んだ民主党は、二日放送の「サンデープロジェクト」で山岡国対委員長が出席者十二人の座席表があると大見得を切った。この座席表は民主党が守屋容疑者の証言をもとにして作ったものらしい。
勘違いの座席表が一人歩きしたことになる。共産党は独自ルートで民主党の勘違いに気がついたという。引っ込みがつかない山岡国対委員長は、まだ額賀氏がアワー氏の宴席にいたと突っ張っているそうだが・・・。
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