アメリカの大統領選挙のことだから日本であれこれ考えても始まらないという思いがあるが、全米でトップを切ったアイオア州の党員集会で米民主党で最有力視されていたヒラリー・クリントン候補が惨敗といってよい敗北を喫したのだから、やはり関心を持たざるを得ない。
事前の予測ではクリントン候補とオバマ候補が接戦を演じると思われていた。しかし結果はオバマ候補が38%、エドワーズ候補が30%、クリントン候補が29%、リチャードソン候補が2%の得票率。
ロイター通信社は三位に終わったクリントン候補は大きな痛手を受け、勝利を収めたオバマ候補は初の黒人大統領誕生に向けて大きく前進したとしている。
昨年秋のことだが、米ユダヤ社会の裏事情に精通している日系アメリカ人から「ヒラリーは大統領にはなれない」と言われたことを思いだしている。そうは言っても、やはりヒラリー・クリントンだろうというのが私の見方であった。
アイオワ州に続いて八日にはニューハンプシャー州の予備選がある。ここでもクリントン候補が敗北を喫することにでもなれば、民主党の大統領候補はオバマ候補が指名獲得に向って大きく前進する。
ニューハンプシャー州での予備選の後は、ミシガン州、サウスカロライナ州、フロリダ州などで予備選や党員集会が一月中に予定されている。二月五日には大票田のカリフォルニア州、ニューヨーク州など22州で予備選が行われる。
クリントン候補が巻き返すことが出来るのであろうか。
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