1381 台湾野党が圧勝 古沢襄

フランス通信社のAFP(Agence France-Presse)が台湾立法院選挙を速報している。米国のAP通信社、中国の新華社が台湾情勢に注目するのは当然のことだが、フランス通信社が大きな関心を寄せていた。
台湾立法院選挙が国際的な関心事だったことが分かる。日本の参院選挙で野党の民主党が第一党になったのは、国際的には日本ローカル・ニュースの扱いであった。
中国政府と緊張関係を作り出して議席を獲得する陳水扁(Chen Shui-bian)総統の目論見は失敗だったといえる。米国は台湾海峡で緊張状態が生じることを好まない。野党の国民党は大陸の中国との経済関係を強める方向に動くであろう。
オーストラリアでも親中国政権が誕生、日本の福田政権も中国との関係を強化しようとしている。北京へ、北京へと草木も靡く。
<(1月13日 AFP)台湾立法院(国会に相当、定数113)選挙が12日、投開票され、対中融和志向の最大野党・国民党(Kuomintang、KMT)が定数3分の2以上の議席を獲得したとして勝利宣言した。
中央選挙委員会によると、国民党は同党と協力関係にある小政党を含め、86議席を獲得。陳水扁(Chen Shui-bian)総統率いる与党・民主進歩党(民進党、Democratic Progressive Party、DPP)は、27議席にとどまった。
陳総統は、今回の選挙結果は歴史的大敗だとして敗北を認め、主席の座を退く意向を示した。
国民党の勝利で、独立政策を掲げ、中国政府と緊張関係を作り出していた陳総統率いる民進党には大きな打撃となる。
今回の圧勝は、3月22日に行われる次期総統選の国民党候補で前主席の馬英九(Ma Ying-jeou)氏には大きな弾みとなる。世論調査では、馬氏が民進党の謝長廷(Frank Hsieh)候補をリードしている。>
杜父魚ブログの全記事・索引リスト(1月12日現在1393本)

コメント

タイトルとURLをコピーしました