1384 本会議をトンズラした党首 古沢襄

小沢一郎氏と横綱・朝青龍をどうしても重ね合わせてみる癖がついている。ともに憎らしいくらい強い、しかし何かが欠落している。だが小沢フアン、朝青龍フアンはそんなことはお構いなし。批判する数も多いが、擁護する側の数も半端ではない。
新テロ対策特別措置法の採決直前に衆院本会議を抜け出して、大阪府知事選応援に行ってしまった小沢氏の評判はすこぶる悪い。鳩山幹事長は13日のフジテレビ系「報道2001」で、小沢氏に代わって「国民におわびしなければならない。申し訳なかった」と謝罪した。だが小沢氏自身は採決棄権に関して謝罪やコメントはしていない。
本会議を抜け出したことが、別に悪いことをしたという意識はないようだ。朝青龍もモンゴルでサッカーに興じたことが悪かったという意識は稀薄だった。最初に本会議に顔を出したのだから、圧倒的な大差で負ける法案採決に自分一人ぐらい、いてもいなくても同じ。それを騒ぎ立てる方がおかしい、と考えたに違いない。
だが、この国会で最重要課題だった新テロ対策特別措置法の成立を決める採決である。勝とうが負けようが、野党第一党の代表は本会議にドーンと座っていてほしいと、民主党の議員たちは思っている。
小沢氏は「結論が分かりきった採決よりも、白熱した府知事選の方が大事」だと思ったのだろう。政権獲得のために大連立も辞さず、という小沢流の合理主義についていける民主党議員は、まだそうは多くない。
「BRAIN NEWS NETWORK」の世論調査では、国会議員としての責務が欠如とする意見が◆76.2%、民主党代表として不適格とする意見が◆8.5%と八割五分近い人が小沢氏を批判している。この一件だけは小沢氏の勇み足。
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