日本のマスコミではほとんど報じれていないので知らないでいたが、共同通信社のニュースが中国のネット情報で流れてひと騒ぎとなっている。事は靖国神社で参拝客の老人が持っていた日の丸の旗を、来日していた四十三歳の中国人が奪い、止めに入った四十歳台の日本人が殴られた事件。
この中国人は警視庁麹町署に暴行と器物損壊の現行犯で逮捕された。一月十五日のことである。これが中国のネット情報で流れて中国の掲示板では「英雄的」として称賛されているという。
<日の丸奪って脚で踏みつける
警視庁は、「事件は発表事案ではないので詳細は公表できない」としているが、産経新聞や共同通信が報じたところによると、事件が発生したのは2008年1月15日午前11時25分ごろ。
仕事で来日していたという中国人容疑者(43)が、靖国神社で80代の男性が持っていた日の丸(縦1メートル、横1.5メートル)を奪って脚で踏みつけ、さおを折った。さらに、これを止めに入った40代の男性を殴るなどしたとして、警視庁麹町署に暴行と器物損壊の現行犯で逮捕された。調べに対しては黙秘した、という。
国内では、このニュースは大きくは報じられなかったが、中国各紙は共同通信が中国語で配信した記事を転載し、事件は中国世論に知られることになった。さらに、逮捕された容疑者の「ひととなり」を伝える報道も飛び出したのだ。
中国のニュースサイト「大河網」が2008年1月25日伝えたところによると、容疑者は自動車部品メーカーの副総経理(副社長)を務めたこともあり、自動車業界では影響力が大きい人物なのだという。
このような「重要人物」が、靖国神社で80歳の老人から日の丸を奪ってさおを折るという犯行に及んだというだけでも驚きだが、さらに驚くべきことに、この行為を「英雄的」などとして称賛する声が相次いでいるのだ。
「あなたは中国人の誇りです」
例えば、ポータルサイト「騰迅網」では、記事ごとにコメントが付けられる仕組みになっており、この事件を報じる記事には、すでに5万2000件以上のコメントが殺到している。
内容はというと、
「あなたは中国人の誇りです」
「中国人として断固支持します」
「気骨がありますね!」
「団結万歳」
などと、容疑者を称えるものがほとんどだ。(J-CASTニュース)>
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1437 靖国暴行男が”英雄的”? 古沢襄

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