愛犬バロンと散歩にでると風はまだ冷たいが、底冷えする寒さは遠ざかった。春はもうすぐという思いがする。二月生まれの私は冬の寒さは、それほど堪えない。吹雪が舞う東北にも何度か行っている。
真冬の温泉で身体を温めてどぶろくを飲んで寝て、早朝にまた温泉につかることもやってきた。雪見酒の相棒は亡くなった佐々木吉男さん。この人は大雪でも目を細めて「山地では大雪で苦労するが、これが雪解け時期には平地の田畑を潤すのです」と教えてくれた。
雪解け時期に高橋西和賀町長と高橋町議に北上川の堤防まで連れて行って貰った。奥羽山脈に深く降り積もった雪が解けて、大河の水が滔々と流れている。西和賀町民にとって厄介な大雪だが、下流の北上地方の住民は豊かな水の恩恵を受けている。
宮崎正弘氏は米マスコミが伝える中国の大雪災害を詳細に記事化している。杜父魚ブログでも転載させて戴いているが、災いである大雪が、水不足に見舞われている中国にとってプラスにならないものか、とふっと考えた。
中国の水不足は北京郊外にまで砂漠化が及んでいるという。水対策のダム化などが遅れている。昆論山脈に積もった雪も雪解け時期に大河となって流れるが、その水管理が十分でない。
大雪災害に見舞われている中国をみるにつけ、日本の水対策は一歩も二歩も進んでいると実感している。だが、その蔭には大雪に見舞われている山間地の住民の苦労があることを忘れてはならない。
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1446 大雪を恵みの水に変える努力 古沢襄
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