昔から「安物買いの銭失い」と言いならされてきたが、中国に関する限り、安さに釣られて冷凍餃子(ギョウザ)を買えば、下手をすると命を失いかねない事になった。
いくら安くても、よく見て中国製と分かったら、少なくとも食品は絶対買わないという人が出てきて当然だ。餃子になぜ殺虫剤が混入したのか、まだ報道されていないが、分かるまでには相当、時間がかかるだろう。責任者は雲隠れしたりするのが普通だから。
<「餃子で被害」17都道府県85人に さらに拡大へ
中国製ギョーザ中毒事件で、厚生労働省は31日、全都道府県に同様の事例の報告を指示するとともに、製造元の中国・河北省の「天洋食品」からギョーザ以外の食品を輸入していた計19社の社名と品名を公表、自治体を通じて各社に販売中止を要請した。
各自治体で被害の訴えなどを集計しているが、北海道、福島県、埼玉県、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、大阪府、沖縄県などで新たに「中国製ギョーザなどを食べて体調が悪くなった」との届け出があることが産経新聞の調べで分かった。
これまでの不調の訴えは、17都道府県85人に上っている。いずれも31日昼までの途中集計であることから、届け出はさらに増えそうだ。
厚労省が社名を公表した19社には含まれていないが、マルハと日本ハム、日本食研も同日、天洋食品の工場から原料を調達していたとして、商品を自主回収すると発表した。
舛添要一厚労相は「冷蔵庫を見て、(回収対象の商品は)絶対に口にしないでほしい」と国民に呼び掛けている。
各地の保健所には、問題が発覚した30日夕以降、同様の被害情報が複数寄せられており、厚労省は各都道府県の担当課に電子メールで情報提供を要請。同じ冷凍ギョーザが原因とみられるケースが含まれていないかどうか確認を急ぐ。>1月31日16時6分配信 産経新聞
信用や面子を重んずる国と思ったが、口がざらつくと自分だけの都合で処構わず唾を吐く習慣からすると、どうも信用や面子は外国人には通用せず、売り物は自分の手を離れれば「後は野となれ山となれ」が中国の哲学のように思えてくる。
餃子(ギョウザ、ギョーザ)とは小麦粉に水を加えて薄くのばして作った皮で肉やエビなどで作った具を包み、茹でたり焼いたり蒸したりした食べ物である。中国では煮て食べる水餃子が主流。
昭和29(1954)年3月、東京に出てきて初めてお目にかかった食べ物だった。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によれば、日本には戦後満州からの引揚者がレシピを持込んだ。
日本人は惣菜として食べるから薄目の皮を使い焼いて食べる焼き餃子が主流である。具にニラやニンニクを用い、また白菜の代わりにキャベツを用いることがある。水餃子が主流の中華圏ではニンニクは入れない。
中国では豚肉、白菜、ニラなどを使った一般的なものの他に牛肉 羊肉 ロバ肉 サワラ エビ フカヒレ 豆腐 を入れる。
餃子の歴史は古く、中国の春秋時代(紀元前6世紀頃)の遺跡からはすでに食べられていた痕跡が見つかっている。敦煌の唐代の墳墓では、副葬品として壺に入った餃子が乾燥状態で発見されている。
もともとは華北の料理で、北京語の発音では「ジャオズ」といい、華南では点心(食事代わりの軽い食品)として食る蒸し餃子がある。
華北の餃子が皮は厚めにして湯に入れて茹でる食べ方が主流なのは主食を兼ねたものが多いからである。
餃子はその発音が交子(子を授かる)と同じであることや、清代の銀子の形に似ていることにより縁起の良い食べ物としても珍重される。
また「交」には「続く、末永し」という意味もあり、春節には長寿を願い食される。また皇帝も王朝と社稷の永続を祈願し春節のときだけ餃子を食したという。
日本では大衆的な中華料理店やラーメン店などのメニュー、家庭の手軽な惣菜として定着しているが、北京や上海では餃子にお目にかかったことは無い。日本で初めて餃子を食べた人物は徳川光圀とされている。亡命していた朱舜水から教わったという。
一方朝鮮半島から流入してきた餃子もあり、これは白菜の代わりに大根を用いる、と言うが未だ食べた事は無い。2008・01・31
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1447 安物中国餃子で命失う 渡部亮次郎

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