1449 中国の大雪災害の見方 古沢襄

日本のマスコミでは、ほとんど出ないが、中国の大雪災害は想像以上の被害が発生している。アメリカのメデイアでは詳細に報道されているし、英国のロイターも連日のように報道している。
大紀元日本のネット情報で、連日のように掲載されている写真でも、災害規模の大きさが分かる。中国社会に与えている影響は、社会生活だけでなく、経済活動にも深刻な影響を及ぼしている。
それは、その通りなのだがアメリカの関心の持ち方が異常なくらい高い。推測だが米偵察衛星が詳細に状況を把握して、それがメデイアにも流れているのではないか。つまり大雪災害は軍事情報として把握、分析していると想像している。
今やアメリカの偵察衛星は中国全土の地上の目標を余すことなく情報を送ってきている。日本には、その能力がない。また、軍事情報に疎いのが日本の特徴である。その意味では情報戦で敗れた日米戦争の教訓が生かされていない。せめて北朝鮮情報だけでも偵察衛星で監視する能力を持つべきではないか。
[北京 30日 ロイター] 中国鋼鉄工業協会(CISA)は30日、大雪の影響による電力不足と交通まひで、一部鉄鋼会社の石炭・コークス在庫が3日分にも満たない危機的水準に陥ったと発表した。
CISAのLuo Bingsheng秘書長は記者団に「鞍鋼では在庫が急減している。馬鞍山鋼鉄の出荷は鉄道輸送上の問題で支障が出ている」と述べた。
[北京 28日 ロイター] 中国では大雪など悪天候による交通面の混乱が28日も続いており、死者数の増加や経済への影響も懸念されている。
国営メディアによると、27日遅くまで21人が事故によって死亡。東部を中心に道路や鉄道、空港などがまひ状態に陥っており、中部や東部、南部で大雪やみぞれが観測されている。
2月7日から始まる旧正月を控えた帰省の足に大きな影響が出ており、新華社の報道によると、広州の駅では電車が不通となり、17万人が足止め状態になっている。同駅で電車運行の再開を待つ人の数は、28日までに60万人に増える可能性もある。
また、複数の空港で運航が停止されているほか、多くの地域では電力供給にも支障が出ているもよう。
国営テレビによると、民政省はこれまでの直接的な経済影響を153億元(約2200億円)と推測している。
【大紀元日本1月29日】中国中央気象台は1月27日、最高レベルの大雪赤色警報を発令した。湖南、湖北、河南、安徽、江蘇などの省の一部地区では依然として大雪が続き、緊急災害予報警告に応じ警報レベルを2上げるよう命じた。中共民政部の統計によると、雪による災害は拡大しており、14の省区市で災害が発生し、全国では6千万人近くが被災、18人が死亡。直接的な経済損失は153億元で、1949年以来最悪の被害。
湖北、河南、安徽及び江蘇などの地域では28日、大雪から豪雪に変わり、華南地区のみぞれは10日以上続く模様。京広鉄道の100本以上の遅延している列車は半数以上が依然として停滞中、2日後の回復も危ぶまれている様子。
1月中旬以来、華東、華中、華南、西南等の地域では長年見られなかった雨と雪の低温天気となり、住民の生活や仕事に深刻な影響を及ぼしており、27日までに湖南省2522万人が様々な被害を受け、7人が死亡。安徽省では600万人が被災、2万4400人が移転。さらに、続く雨や雪の影響を受け、京広線の列車で衡陽―郴(ちん)州区間の給電設備に故障が発生。列車が大幅に遅れ、広州駅に足止めされた旅客数は一度に15万人を超えた。
また、極寒のために全国の電力供給は7%減少し、17省で供給制限を要し、温家宝総理の指示により各地で燃料の確保、石炭と副食品の運輸措置を取り、石炭は省外に持ち出すのを禁止している。
気象台の予報では、この先10日、南部の多くの地区では長雨や雪の天気で、1月27日~28日と、1月31日~2月1日に集中するとみている。冷たい雨や雪の天気は依然として交通輸送に大きな影響を及ぼしている。
[北京 27日 ロイター] 中国の中部・東部・南部でここ数日、大雪やひょうなどの被害が相次いでおり、中国政府は27日、緊急対策を指示した。気象予報によると、悪天候は今後も続く見通し。
被害に見舞われた地域では数十人の死者が出ており、高速道路・鉄道・空港など交通機関が混乱。2月7日の旧正月を前に、エネルギーの供給や食品の流通に支障が出ている。
温家宝首相は、悪天候が人々の生活を脅かしており、生鮮食品・石炭・石油・電力の供給に支障が出ていると表明。関係機関に「一致団結して緊急対応」にあたるよう指示した。
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