1450 毒入り餃子、米国も追加報道 宮崎正弘

中国の毒入り餃子、世界マスコミが追加報道。米国も日本のなりゆきを注視、産業界は移転計画。
拙著『中国は猛毒をまき散らして自滅する』(徳間書店)が予測した恐るべき事態が、悲しいかな、本物の状況に発展した。
昨日までは毒入り餃子事件を日本のマスコミが報じ、これを日本発として台湾、香港、韓国のマスコミが多少報じたに過ぎなかった。
それが昨日からは米国のマスコミが追加報道を展開しているのも、中国産冷凍食品は米国のスーパーマーケットでも売られているからだ。
実に多くのテレビと週刊誌から小生も取材を受けたが、テレビ(地上局)には出演しない方針なので、以下週刊誌に答えた拙コメントの結論とは、
「要するに日本の家事に当たる人(主婦でも主夫でも)が炊事に横着を決め込んで、冷凍をオーブンにかけて食事を済ませるのが、需要を富ませる。中国からの冷凍加工食品の輸入は過去十年間で五倍になった。ということは日本人の食事が五倍横着になったことではないのか」と。
餃子はもともと華北の食べ物で、それも中国では水餃子が主流。
蒸し餃子もあるが、焼き餃子の習慣はなかった。日本の需要を見込んで、焼き餃子を教えたのは日本人である。
中国各地のレストランで「焼き餃子」を注文するときは、「日式餃子」(リーシェ・チャオズー)と言わなければいけない。
日本の観光客がよく行く西安では「餃子オンパレード」といって十数種の餃子を食べされてくれる名物レストランが多い。
JALパックなど団体ツアーの目玉にも謳われている。が、これもほとんどが冷凍で、天津や北京など華北のメーカーから送られてくる。
ある時「中身を教えろ」と主任に食い下がったら丁場まで聴きに走って「お客さん、私たち、中身は分からない。これ、みんな北京から冷凍できている」との回答。つまり、今度の被害は中国国内でも、もっと深刻な筈である。
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