1481 血色児童の喧嘩報告 平井修一

久し振りの喧嘩である。左手からは血が流れている。大したことはないのでよかった。
酔っ払いが川崎駅から「あーだ、こーだ」とぎゃーぎゃーほざいている。もう耐えられなくなったから「おい、いい加減にしろよ、話をしよう、降りろや」とやってしまった。
ぎゃーぎゃーが10分なら我慢はするが、それが30分も続けは、「おい、いいかげんにしろよ」となる。
「おい、おまえ、なんかおかしいんじゃねいか、いい加減にせえよ、みな、嫌がっておるじゃろ、みんな辛いんだぜ、おまえ一人が辛いんじゃないぜ、てめえ一人が偉そうにぎゃーぎゃー言うなよ、みんな迷惑しているよ、おい、ちょっと降りろよ、わしゃあ鳶職をやっとったものじゃが」(現実はもっときたない言葉)
鳶職と言えば、建築の世界ではそこそこrespectされる。「鳶さん」として、技術者として敬意を表されるのだ。
この酔っ払いに小生の出自を言ったが、全然分かってもらえない。建築関係なら「鳶」と言えば、命懸けで、損得ぬきで(なにごとか、もしかしたらやばいことをしかねない職人)ということで一目も二目も置かれるが、この酔っ払いの目を見ると、もうできあがっている。目が青いのだ。「蒼い」という字が似合う。
酔っ払いに理路整然と説明したが理解してもらえない。「おれが言っていることが分からないのなら、おめえは普通じゃねえよ」と言ったが分かってもらえない。相手はわけの分からないことを吠えるばかりだ。もうホームに引きづり降ろして警察に引き渡すしかないだろうと110番した。
車内で混乱は起こしたくないから、小生は「おい、この野郎、降りやがれ」。酔っ払いは「上等だ、この野郎、ざけんな」。くんずほぐれつ、ホームにこぼれ落ち、小生は振り回されたものの、改札口からどうにかこのバカをおっぽり出した。
そこに丁度、お巡りさんが来てくれたから「よかった!」。最初は二人、最後は六人も来てくれた。
小生は怪我をしているので「告訴」する気でいたが、それをしたら小生もお巡りさんも徹夜になっちゃう。ま、それはいいか、と、とりいそぎ記事を書いている。
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