1522 岩手県北上市に東芝新工場 古沢襄

ここにきて 東芝が三連騰。53円高の837円まで買われている。不振が続く新世代DVD規格「HD―DVD」から撤退が噂されていたが、携帯電話や携帯音楽プレーヤーなどに使われるフラッシュメモリーの生産に巨額投資し、事業の選択と集中を加速させたいという。
日本経済新聞が18日の朝刊で、最大1兆8000億円を投じて、岩手県・三重県の2カ所にフラッシュメモリーの新工場を設立すると報道した。東芝側ではこの2件について「決定した事実はない」とリリースを発表。
岩手県の北上市がその一つの候補地だが、北上川と和賀川の豊富な水量や東北電力の電力を当て込んだ立地条件が背景にあるらしい。明日にも正式発表が予想されている。
<東芝は18日、携帯電話などに使われる半導体であるフラッシュメモリーの新工場を三重県四日市市と岩手県北上市の2カ所に建設する方針を固めた。19日にも発表する。08年度中に着工し、09年度の量産開始を目指す。東芝と提携関係にある米半導体大手サンディスク社も出資する方針で、2工場への総投資額は両社で1兆5000億円超になる見通し。
東芝は不振が続く新世代DVD規格「HD―DVD」から撤退する方向で最終調整を進めている。これに代わって、成長分野と位置付ける半導体への巨額投資を表明し、事業の選択と集中を加速させたい考えだ。
フラッシュメモリーは携帯電話や携帯音楽プレーヤーなどに使われ、需要が急拡大している。ただ、東芝の世界販売シェアは韓国サムスン電子に次いで2位にとどまっている。新工場建設で東芝のフラッシュメモリー工場は計6カ所となり、生産能力を大幅に増強して首位獲得を狙う。
新工場の候補地には北九州市も挙がっていたが、フラッシュメモリーの工場を集中させ昨年末には同市で4番目の工場が稼働した四日市と、半導体生産に必要な大量の工業用水や電力が確保しやすい北上への進出を決めた。(毎日新聞)>
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