1545 がっぷり四つでガンと闘う妹 平井修一

帰宅するとカミサンが灯りもつけずにソファーに座っている。
今日は彼女の妹(小生の義妹)の検査結果が出るので、看護婦のカミサンは妹に同行したのだ。
電気をつければ、カミサンの目は泣き腫らしている。「肺だけじゃなかったの、肝臓にも骨にもガンがあったの」。
妹はまだ52歳だ。一昨年、旦那が社長に昇格し、新居も手に入れ、末っ子も一流大学へ推薦入学で入った。奄美大島から夫婦ともに裸一貫で上京し、苦労を重ねた末にようやく春が来たばかりなのだ。神も仏もありゃあしない。
もう手術はできない段階だと言う。本人はがっぷり四つで闘う覚悟だと言う。放射線と抗がん剤で闘うと言う。小生も耐えれなかった副作用、特に女性には悲しい脱毛にも耐えて見せると言う。カミサンは仕事柄そうした修羅場を見てきたから、その辛さは承知している。その限界も承知している。泣くしかないのだ。
「本人が覚悟を決めているのなら、俺らも覚悟を決めてとことんサポートするしかないな。奇跡を信じよう」
小生が言えるのはそれぐらいだ。
妹はファッションセンスを生かしてブティックに勤めているが、個人商店みたいなものだから定期健診はない。1年前から「なんか風邪が抜けない」という感じで軽いセキをしていた。花粉症かもしれないぐらいの軽い気持ちだった。定期健診があれば初期の肺癌ですんだかもしれない。
安全ネットが用意されていない職場や仕事、生活現場はゴマンとあるだろう。1年に1回は国民のすべてが健康診断を無償で(ゆとりのある人は有償で)受けられるようにしたらどうか。道路特定財源の30%を「健康に使う」と言えば国民は福田政権を支持するのではないか。
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