1585 馬も食わない鈴蘭 渡部亮次郎

北国の春を彩る花は鈴蘭(すずらん)である。晩春、白色6弁の壷のよう小さな花。芳香を放ち香水の原料にもなるが、どっこい、この花は毒も強く、東北地方でも、放牧されて馬は巧みにこれを避ける。要するに「馬も食わない花」が鈴蘭。
東京都福祉保健局健康安全室によると、鈴蘭に入っている毒はコンバラトキシンなどで「鈴蘭を差した花ビンの水を飲んでも、中毒を起こすことがあります」とのこと。コンバラトキシンでは死ぬことがあるそうだ。
「ウイキペディア」によると、鈴蘭は強心配糖体のコンバラトキシンなどを含む有毒植物。有毒物質は全草に持つが、特に花や根に多く含まれる。
摂取した場合、嘔吐、頭痛、眩暈、心不全、血圧低下、心臓麻痺などの中毒症状を起こし、重症の場合は死に至る。鈴蘭を活けた水を飲んでも中毒を起こすことがあり、これらを誤飲して死亡した例もある。
鈴蘭(ユリ科)。北海道や東北地方の高山に自生する多年草だが、各地の庭などに園芸用として栽培されている。東京・江東区内を散歩していても玄関前で鉢に植えて栽培している家庭を見る。
晩春から初夏にかけて花茎を出して穂状に花をつける。果実は球形の赤い液果だそうだが見たことは無い。
君影草(きみかげそう)の別名もある。花言葉は「幸福が訪れる」、「純潔」「純粋」。そこでいろいろな歌手が鈴蘭を歌にして歌っている。
岡本敦郎の歌を聞きながら散歩していたものだから、若い頃盛岡(岩手県)郊外で見た牧場の風景を思い出したのである。調べてみたら以上の結果だった。
いくつかの自治体の花になっている。
北海道では 札幌市、恵庭市(1973年4月2日制定) 、美瑛町、幕別町、音更町。
長野県の富士見町と 南牧村。飲んだり食べたりしなければ馬に馬鹿にされることもない。
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