1595 検察庁長官と最高裁長官も江沢民派? 宮崎正弘

中国の検察庁長官と最高裁長官も江沢民派がポスト獲得。これでは汚職権力の腐敗がクリーンになる筈がない。
「多維網」(3月3日付け)は、江沢民派が次期検察庁長官(人民検察院検察長)ならびに最高裁判所長官(最高人民法院院長)のポストも獲得するだろう、と伝えた。
すでに昨秋の共産党大会で政治局常務委員のうち、規律、公安、法務の担当ポストは江沢民派の周永康、賀国強らが押さえ、これで共産党大幹部の汚職摘発はあり得ない話になっていた。
引き続き、近く開催される全人代で習近平の国家副主席兼任が確定し、李克強の第一副首相人事とともに発表される。
みどころは習近平が、今回は国家軍事委員会副主席ポストをとれなかったことである。
さて最高裁は現在の粛陽院長から中央政治法務委員秘書長の王勝俊がつき、また検察庁には現在の賈春旺から曽建明(上海法務系が長い)が就任する予定という。
王は周永康の子分で、20年を法曹界に従事してきた人物。曽は江沢民にかわいがられた子分。ふたつの枢要なポストも中国では政治任命である。
筆者がくりかえし指摘してきたように中国では石川五右衛門と長谷川平蔵は同一人物である。巨悪の共犯者(指令者?)が「目明かし」「御白州」を兼ねるんですからね。
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