1597 岩手山麓で日米の雪中合同演習 古沢襄

東京の新聞を見ているかぎり岩手山演習場で雪中の日米共同訓練が始まったことを知るよしもない。米ソ冷戦時代には北海道の演習場で日米の雪中共同訓練が行われた。陸上自衛隊の”特車”と称する戦車も投入され、実戦さながらの訓練が行われている。
今、この時期にロシアが日本に攻めてくることなどあり得ない。中国を仮想敵国にするならば、雪中演習の必要はない。八甲田山の悲劇は日露戦争を予測した弘前師団の訓練であった。どこを仮想敵国にしているか、言わずとも自明の理であろう。
折から韓国では米韓合同軍事演習の「キー・リゾルブ」と野外機動訓練「フォールイーグル」が開始されている。北朝鮮は「朝鮮半島の非核化と平和に対する露骨な挑戦だ」と非難した。一連の動きをウオッチしておく必要がある。
<陸上自衛隊第九師団と米軍の共同訓練が3日、岩手山演習場(岩手県滝沢村、八幡平市)で始まった。
開始式では、第九師団第五普通科連隊の田草川茂人1等陸佐が「自衛隊と米軍の深い信頼こそが日米安保体制を強固にする」、米アラスカ陸軍のジョン・ウォイト中佐が「異なる戦術や技術を互いに学び合ってほしい」とあいさつした。
訓練には計570人が参加。16日まで、実弾やヘリコプターを使い、約500メートル先の敵を狙う積雪地戦闘射撃など5項目の訓練を行う。12―14日には、約3キロ先の丘に陣地を構えた敵軍を、日米が別ルートから連携して攻撃する総合訓練にも取り組む。(河北新報)>
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