1599 ロイターが日本政局の混迷を報道 古沢襄

外国の通信社が日本の細かい政情について報道するのは珍しい。野党の審議拒否で国会が空転することに慣れっ子の日本のメデイアは関心がないから扱いは小さい。ほとんどがベタ記事扱いといってよいだろう。
だが経済情報が専門であるロイター通信社は、日本の新聞よりも詳しく報道している。国会の空転が市場の混乱を招くことに警戒感を示した。日銀の福井総裁の後任人事がもめているのも悪材料だとみている。
外国からみれば、意地と意地の突っ張り合いの国会は、かなりレベルが低いとみているようだ。日本の政治を半世紀にわたってウオッチしてきた私もレベル以下の国会だとみている。
<(東京 4日 ロイター)自民党の小坂憲次・国対筆頭副委員長は4日午前の会見で、参院予算委員会が野党の審議拒否で空転している中、株安/円高が進行していることについて「日本経済に大きな影響を与える事象が起きており、予算委員会の空転は、国民の国会に対する期待を裏切るかたちになっている」と野党の対応を非難した。
小坂筆頭副委員長は「(野党に)速やかに予算委員会に出席してもらい、今日の経済状況や株式をはじめとした市場対策について協議、質問し、政府からしっかりした答弁をしてもらう場が必要だ」と国会正常化の必要性を訴えた。
さらに政府案提示が後ずれしている福井俊彦日銀総裁(19日任期切れ)の後任人事問題についても「(総裁ポストが)空白になれば、市場混乱に拍車をかけかねない」と懸念を示し、政府から人事案の提示を受けるタイミングに関して「(提示から国会の同意まで)おおむね10日間程度が必要。逆算すれば今週中には提示を受け付ける環境を整えなければならない」と語った。
4日午前9時から予定されていた参院予算委員会は、民主など野党が出席を拒否したため、半数以上が必要な定足数に達せず、同日の審議は取りやめとなった。同委員会は、委員45人のうち民主23人、共産1人、社民1人と野党が過半数を占めている。>
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