1603 オバマならマケインに勝機 古沢襄

「バラク・オバマが民主党の大統領候補に指名されたら、副大統領に誰を指名するか」が話題になっているという。滞米経験が長くアメリカ政治に通暁しているジャーナリストの言葉だ。
「もしヒラリー・クリントンが辛うじて逆転勝利すれば、間違いなくオバマを副大統領に指名する。そうでなければ共和党のマケインに勝てない」とも言った。それならオバマが指名されたらヒラリーを副大統領に指名すれば良いではないかと門外漢の私は考える。
だが”逆は真ならず”だという。オバマが大統領になれば暗殺の危険を覚悟しなければならない。”変革”に背を向ける勢力がいるからだ。現職大統領並の警備体制を敷いてオバマは戦っている。
不幸にしてオバマ大統領が暗殺されれば、ヒラリー副大統領が大統領に昇格する。変革のオバマ路線は、ヒラリー路線に修正されてしまう。だからオバマは絶対にヒラリーを副大統領には選ばない・・・私は黙って聞くしかなかった。華やかな大統領選の裏では、アメリカの病弊ともいうべき闇の世界がある。
これに較べれば、日本の政界はヤワなものだ。せいぜい国会の絨毯の上で横になって”寝る”程度でしかない。それも世論がどうなるか?おっかなびっくりで腰がひけている。政党支持率がどうなるか?そればかりが気になる。国民の関心は、すでに国会にはない。タコツボ国会にいるから、それが分からない。まさに漫画の世界である。
アメリカの政争は違う。まさに肉食動物の四つ相撲だからダイナクッミで激しい。しとやか風だったヒラリーは形相を変えて、オバマ”口撃”に転じた。ヒラリーはかくも怖い顔をしていたのか!ボブ・クリントンがやたらに愛人遊びに走ったのも解る気がする。
本題に戻ろう。大方が予想するようにヒラリーが指名に敗れてしまえば、米大統領選はオバマVSマケインの一騎打ちになる。それは、必ずしもオバマ優勢にはならないということだという。
私はヒラリーVSマケインなら、マケインに勝機があるとみていた。オバマが出てくるようではマケインに勝ち目がないと予測した。
アメリカ帰りのジャーナリストは、それは違うという。ヒラリー大統領候補・オバマ副大統領候補のコンビで大統領選にのぞめば、共和党が逆立ちしても勝てないという。共和党に幸いなのは、オバマが出てくる可能性が濃くなったことだと予測した。
民主党の中でこれほど激しく、お互いを攻撃し合った大統領選は過去の歴史でも少ないという。その傷痕は日本でみるよりも深く、修復が難しくなった。オバマが指名されれば、一応は挙党で共和党のマケインに立ち向かうシャンシャン大会を装うだろうが、ヒラリー支持者たちの中から背を向ける動きが出てくるという。
民主党が一枚岩にならなければ、マケインに勝機があるという。アメリカにいるわけでない私は黙って”ご高説”を拝聴するだけなのだが・・・。
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