中国の国防費が発表されたが、あんなものは出鱈目だそうだ。「国民の一人一人がパンツだけの姿になっても軍備は増強する」の人民解放軍。毛・周時代からの方針不変。
江だろうが胡だろうが、誰が国家主席になろうとも、軍は軍なり。紅軍に楯突くは「統帥権の干犯」だで、首相(温)なんぞも屁の河童。
このチャルメラ軍の怖いのは「国の軍ではなく共産党の軍」だというところ。文民統制もへったくれもありはせで、かつては「張り子の虎」などと、バカにされたがそれがいま、「猫のふりした虎」に変貌しつつあると。
ペレストロイカで軟弱化したロシアのそれを凌駕して、目指すは米国並みの軍事力――「世界の警察」と自惚れて、地球上のいかなる国いかなる地域にも星条旗、振りかざした軍隊展開し、力でもってねじ伏せる。
魅力はあるはなあ、やりたい放題。それに匹敵する軍事大国、目指す隣の13億。原潜だけでなく空母就航も間近という。
さて振り返るに我が国は、最近起きたる2つの事件。「沖縄米兵の少女手篭め」&「イージス艦・あたごの漁船衝突」。看過できない問題ながら、国会もマスコミもワアワアとただ意味もなくヒステリックに喚くだけ。
まずは800億円のイージス艦。最新鋭は「あたご」なる。「あたご」の名前はいにしえの、都はるみの京都なら、鞍馬・貴船・鷹が峰、嵯峨・嵐山をば踏み行きて、登れば彼方は比叡山。山の名つけたるイージス艦。
日露戦争たけなわは、日本海海戦バルチック。ロスケの艦隊敵にまわし、皇国の興廃この一戦にあり。東郷平八郎が指揮をとる、連合艦隊旗艦は「三笠」なる。三笠も大和の山の名で、阿倍仲麻呂うたにして、月のハイデルベルクかな。
意表つく「敵前回頭」のT字戦法。連合艦隊の大勝利・・・その教訓をば忘れたか、T字戦法の漁船をば、「房総漁民」だ「暴走族」と、大軍艦と同じ次元の俎板に、乗せて論じる幼稚さに、国民呆れてマスコミに、大不満のブーイング。
不満はマスコミだけにとどまらず。海上自衛隊と防衛省。事件後処理のお粗末さ。それを誤魔化そうとする隠蔽体質。次から次へとボロが出て、国を守るべき軍隊の、使命はどこかにすっ飛んで、己が組織の防衛に、汲々とするあさましさ。
その姿勢は敏感な、草民ならばすぐ分かる。文民統制のあやふやや、危うさ秘めたるわが軍の、統制きかぬ軍ならば、単なる凶器にほかならぬ。隣の国や戦前に、立派なお手本あることも。
沖縄米兵の事件だば、米国ライス(国務長官)来日し、謝罪したるそのあした、「少女は強姦の告訴取り下げる」・・・ん!ん!ん!なんじゃい一体この話。その道のことは素人の、オラさえ驚き目を剥いて、高村ライスに「落とし前」、どうやって一体つけるやら。
そんなに基地が厭ならば(本当はオラだって厭だが)、アメリカ様にはお引取り、いただいたるあと皇軍の、自前でチャルメラ中共軍、相手に回しての大戦争。一戦構えるその覚悟。あるなら、それはまた別の、そんな覚悟のなかりせば、やまと撫子みずからが、貞操守る白襷。(了)
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1622 チャルメラ軍の大増強 山堂コラム207

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