1665 首都圏で強い筈の民主党なのだが 古沢襄

首都圏に限った世論調査をすると民主党の支持率が高い。大都市圏では民主党が強いのかと思うとさきの総選挙では惨敗している。私の住む茨城県でも「小沢一郎」のポスターが小さな村々にまで貼ってあるが、選挙となると弱い。
この謎は神奈川、埼玉の県知事や横浜市長が地域住民から圧倒的な支持を得ているからである。いずれも国会で活躍した民主党元議員。だが首長になってからは県民党、市民党の立場を守っているから、自民党支持者からも支持されている。
国会の小沢民主党には首を傾げるが、どの政党を支持するかと問われれば、迷わず民主党と答える。こういう都市生活者が多い。かつては民主党は都市政党だといわれたこともあった。
地方からの人口流出がとまらない。都市に人の流れが続いている。とっくの先に民主党政権が誕生していても不思議でないのだが、その層を民主党は掴み切れていない。逆に自民党の方が”民主党的”に衣替えして都市部で票を集めている。
だからメデイアが政党支持の世論調査をすると民主党支持が多いのに選挙となると議席数を大幅に獲得できない状況が生まれる。「自民党をぶち壊す」と小泉さんが呼号すると票が自民党に流れる現象がでてくる。
大ボス・小ボスが跋扈した古き自民党が変わりつつある。これに対して民主党は旧社会党ばりの抵抗政党を装って政権奪取に大童となっている。選挙民が求めているのは、神奈川、埼玉の県知事や横浜市長のような新しい民主党政治ではないか。
民主党こそが今、一皮もふた皮もむけた脱皮が必要なのではないか。自民党との違いを強調する戦術で突っ張っているかぎり、政権交代は遠い先のことになる。
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