マスコミの世論調査もマンネリ化して、どれを信用していいか、庶民は迷ってしまう。各社が思いおもいにサンプル調査をするのだが、調査地点が首都圏に限られたり、調査数が僅か400というのでは、自ら世論調査の信用度を落としている。
新聞社が高いカネをかけて個々に世論調査をやるのではなくて、アメリカのギャラップ社の様な中立の調査機関を設けて、しっかりとした調査をすべきだという論は以前からある。だが過当競争下にある日本の新聞事情では、総論賛成、各論反対で実現しない。
だから最近は世論調査の結果が新聞紙面に出ていても、あまり関心を呼ばない。世論調査をするまでもなく、福田内閣の支持率は落ちているし、小沢民主党の評判も芳しくない。分かりきったことを世論調査で御座います、といわれても仕方ない。
そんな中で毎日新聞社が行った全国世論調査は、「福田氏も小沢氏も首相にふさわしくない…65%」という結果がでた。与党の党首と野党の代表のどちらが首相にふさわしいかという質問は、皮肉といえばこれほど皮肉な問いはない。だが、まさに時宜にかなった質問といえる。
内閣支持率とか政党支持率をマンネリ的にやっている世論調査よりは、遙かに面白い結果がでていた。庶民は福田首相も小沢代表も”過去の人”だと感じている。さらには、総選挙があっても自民党にするか、民主党にするかで国民の意思が割れている。
どちらかの政党が”新しい顔”を選べば、雪崩現象が起こる気配を感じさせる。だがその”新しい顔”がなかなか見えないところに、日本政治の混迷がある。
<毎日新聞が5、6日に行った全国世論調査(電話)は、「福田康夫首相と小沢一郎民主党代表のどちらが首相にふさわしいか」という質問を初めて盛り込んだ。「どちらもふさわしくない」が65%で最多となり、「福田首相」は20%、「小沢代表」は12%だった。
次期衆院選や与野党攻防で「党首力」も問われる中、日銀正副総裁人事でともに求心力の衰えが指摘される首相と小沢氏にとって厳しい結果となった。
次期衆院選は自民、民主両党のどちらに勝ってほしいか尋ねたところ、民主40%、自民36%だった。3月の前回調査は民主44%、自民34%。両党の差は10ポイントから4ポイントに縮まり、民主党にも厳しい世論が浮かんだ。
この質問は昨年8月に始めて8回目。いずれも民主が上回っているが、次第に広がっていた差は福田政権発足直後の水準に戻った。「その他の政党」は前回比3ポイント増の18%。
一方、衆院選で「民主に勝ってほしい」と答えた層でも、首相にふさわしいのは小沢氏と回答した人は25%にとどまり、71%が「どちらもふさわしくない」を選んだ。「自民に勝ってほしい」層は、福田首相が47%で、「どちらもふさわしくない」は50%だった。(毎日)>
九日の党首討論は福田首相の小沢民主党代表への「決別宣言」の場となった。求心力が低下した福田氏が、同じように求心力が低下した小沢氏に決別を告げたところで、政局が動くものではない。
次の総選挙で民主党が大勝せずに政権を奪取できなければ”大連立”話が再燃するという観測があった。しかし、少なくとも”福田・小沢間の”大連立話が再燃する余地はなくなった。
”福田・小沢間でない”大連立話が将来、起こることがあるだろうか。両党のトップが交代し、両党間で政策協議を行う気運が生まれれば別だが、これも望み薄。重要なことは何も決められない混迷政治がダラダラと続くことになる。
杜父魚ブログの全記事・索引リスト(4月6日現在1744本)
1741 混迷政治がダラダラと続く 古沢襄
未分類
コメント