北朝鮮の金正日総書記が心臓疾患で「ドイツの医療チームに心臓の手術を受けた」(ブルームバーグ通信)と昨年、伝えられたが、最近また高額なドイツ製心臓治療機器や心臓病関連の研究書などが集中して平壌に搬入されていたことが、北京情報で分かった。毎日新聞の西岡省二北京特派員が伝えた。
北京情報は金正日総書記の治療とは特定していない。「総書記ファミリー向けか」と焦点をぼかしている。中国側から金正日病気説が流れたという批判を避ける思惑があるのだろう。
この筋は「昨年もドイツから医師を呼んで心臓病手術を施したとの報道があったが、金総書記は昨年10月の南北首脳会談で”人を呼んで心臓病の研究をさせている”と否定していた」としている。
しかし昨年に、中国の楊潔チ外相と会談したときの金総書記の姿は、4月25日の朝鮮人民軍創設75周年記念日のときとはだいぶ違っていた。ウエストがほっそりとし、髪はだいぶ抜け落ちた様子だった。肌にも張りがない。
情報筋は「金総書記が5月に心臓バイパス手術を受けたというのは本当だが、あまり危険な状況ではない」と述べている。(朝鮮日報)
客観的にみれば、金正日総書記は心臓バイパス手術を受けたが、その後遺症が出ているので高額なドイツ製心臓治療機器が必要になったのではないか。
<【北京・西岡省二】北朝鮮の平壌に先月下旬から今月初旬までの間、高額なドイツ製心臓治療機器や心臓病関連の研究書などが集中して搬入されていたことが11日、わかった。北京の複数の外交関係者が明らかにした。金正日(キムジョンイル)・総書記(66)を含む最高幹部の治療に使われるのではないかとの観測が出ている。
◇総書記ファミリー向けか
機器や書籍はすべて、北朝鮮の高麗航空を使い北京経由で平壌に運ばれたという。医師が派遣されたという情報はない。
北朝鮮の政権に近い関係者は「朝鮮労働党や軍の高官なら、中国などに出国して治療を受けるのが普通。機材まで搬入して手術を施すとなると、ファミリー(金総書記の親族)以外には考えられない」と指摘している。
金総書記の健康状態をめぐっては、心臓疾患や肝疾患、糖尿病など多数の成人病を抱えているという説が頻繁に流されている。
昨年もドイツから医師を呼んで心臓病手術を施したとの報道があったが、金総書記は昨年10月の南北首脳会談で「人を呼んで心臓病の研究をさせている」と否定していた。
金総書記の親族では、実妹の金敬姫(キムギョンヒ)・前朝鮮労働党軽工業部長(61)も心臓病を患っているとの説がある。(毎日)>
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