1762 自由と民主主義を封印しているから 平井修一

産経新聞の中国特派員、福島香織さんのブログがすこぶるエキサイティングだ。少々長いが一部引用させていただくと、
<中国で突如燃え上がった「アンチCNN」世論、これに対して南方都市報論説委員の長平氏が4月3日に同紙に発表した「報道統制」に関する呼びかけの論評、それを受けての「長平は売国奴!」といった反論など、最近の一連の偏向報道と報道統制を巡るネット上の議論は、私のような!)偏向報道記者!)にはいろいろ深く考えさせられることがあったのだ。
偏向報道・虚偽報道VS報道統制 どっちが罪深い?
答え:報道統制
なぜなら、偏向報道・虚偽報道は自由な世論に叩かれていくうちに修正されるから。・・・
欧米メディア批判に終始するのではなく、国内の報道統制の問題にも目を向けてほしい、という呼びかけである。もっとも、報道統制批判の矛先の相手は国家権力であり、独裁国家で一般庶民はそんなこと恐ろしくてできないのだから、無茶いうなよ、という感じではある。>
小生が思うに、中共が自由な報道やら言論の自由を認めれば、中共はあっという間に消滅するだろう。自由と民主主義を封印しているからこその国家体制であり、毛沢東は自由と民主主義の危険性を十分に知っていた。毛沢東語録にはこう書かれている。
★毛沢東曰く「共産党は批判を恐れない。なぜなら真理は我々の側にあるからだ」。
注)中共は絶対に正しい、批判するやつが悪いの意。中共は神聖にして侵すべからず。
★毛沢東曰く「すべての人々が、我々共産党員に批判や意見を出すのを恐れないよう希望する。八つ裂きにされようとも、あえて皇帝を馬から引き摺り下ろす、という精神をもたなければならない」
注)中共への批判は勇気をもってしろと煽り、批判者をあぶりだし、八つ裂きにするの意。百家争鳴させて、中共批判者を皆殺しにするのは常套手段。
★毛沢東曰く「極端な民主化、規律を破壊する自由放任主義に走らせてはいけない。理論の上で極端な民主化の根を取り除く。まず第一に、極端な民主化の危険は、党の組織を傷つけ、さらにはそれを完全に破壊し、党の戦闘力を弱め、さらにはそれを完全に壊滅させて、革命の失敗を招く。
その次には、極端な民主化の根源が小ブルジョワジーの自由放漫性にある点を指摘しなければならない。このような自由放漫性が党内に持ち込まれると、政治上、組織上での極端な民主化の思想になる。このような思想はプロレタリアートの闘争任務と根本的に相容れないものである」
注)中共の方針に追随し、追従するのは大いに結構だが、中共に反対する自由や民主化は絶対に認めない。89年6月4日の天安門事件や今年3月のチベット騒乱のように、断固として踏み潰すの意。
福島氏は最後にこう嘆いている。
<一般市民はもちろん、普通の記者だって恐ろしくてなかなかできない、中国の報道統制批判を、「偏向報道は世論にたたかれることで修正できるが、国家権力による報道統制はどうしようもない」という言い方でずばっとやってしまった長平氏は、目下、外部からの取材はうけつけず、本人のブログもアクセスできず、相当の圧力を受けている様子。
くVOAから賞もおくられたのに、それについての書き込みも軒並み削除だ。最後は国家権力による報道統制で、こういった活発な議論が封殺されてしまうのかと、と思うと非常に残念である。>
ネットが蟻の一穴になることを神に祈るばかりだ。
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