1881 マケイン・リーバーマン共同論文 古沢襄

米共和党の大統領候補・ジョン・マケイン上院議員がジョゼフ・リーバーマン上院議員との連名で読売新聞に寄稿したアジア戦略の共同論文は注目に値する。クリントン大統領時代にフォーリン・アフェアーズ誌に寄稿したコンドリーザ・ライス氏の外交論文に匹敵すると思う。
米民主党のオバマ、ヒラリー候補のアジア外交は明確でないが、伝統的な中国重視のアジア外交路線から出るものではない。ライス論文はアジアの同盟国である日本・韓国・豪州優先のアジア外交を唱え、ブッシュ政権の外交路線を主導した。
マケイン・リーバーマン共同論文はライス論文を踏襲するもので、中国より日本・韓国・豪州を優先するアジア外交路線を打ち出した。2000年大統領選で米民主党の副大統領候補だったリーバーマン氏だが、共同論文に加わったことによって、マケイン大統領になればリーバーマン国務長官という下馬評がさらに強まったといえる。
マケイン外交ブレーンというのがある。リチャード・アーミテージ元国務副長官、マイケル・グリーン前米国国家安全保障会議アジア上級部長らだが、コリン・パウエル前国務長官とコンビだったアーミテージ氏は、ネオコンらタカ派とは一線を画す知日派。
北朝鮮政策でも、ミサイル計画、日本人拉致、北朝鮮の人権問題を重視して、同盟国日本の重要事項は米国にとっても重要・・・と言い切っている。さらには日米と豪州、インドなどの環太平洋民主諸国が、自由を志向する地域の枠組みを創設するため協力することは、すべての国の国益にかなうとした。その上で日本の国連安全保障理事会常任理事国入りへの支持を表明している。
日本にとっては対日重視の米外交が継続されることが望ましい。オバマ、ヒラリーの鞘当てが激化して、漁夫の利を得ているマケイン有利という見方が出ているが、それだけに今度のマケイン・リーバーマン共同論文は読んでおく必要がある。
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