だから言ったじゃありませんか。中国株は危ない、って。上海株式市場、ピークから53%の暴落。
昨日(6月12日)の上海株式インデックスは、ついに3000の大台を割り込み、2957・5ポイント。これは昨年の絶頂から、じつに53%もの暴落である。
不思議なことに、この大ニュース、日経新聞を除き、各紙黙殺。
対照的に或る新聞は四川省の地震被害が5400億元に達し、これらの復興プロジェクトが始まれば、景気がふたたび過熱し、中国全体のGDPを0・7%押し上げるなどと逆さまの議論を展開している。
財源をどう確保するのか、借金するしかないのではないのか。
二月からの猛烈インフレを抑止するために中国は金利を上げ、預金準備比率を上げた。
それでもインフレは五月に7%台、前月は8・6%、前々月は8・5%。物価上昇が止まらないのだ。
物価上昇は庶民の生活を直撃する。
経済に無策の北京政府、奢侈にふける共産党幹部。李鵬の息子は、かねて予測したように正式に山西省副省長に就任した。
山西省は石炭のメッカ、過去三年で石炭は四倍になった。これを抑制できる政治力量が、この男にあるか?
二月の大雪、三月のチベット、五月の地震、そしていま中国を襲っている豪雨。国家が衰退を始める兆しが連続している。北京五輪後、経済の大決壊が始まるだろう。
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1926 上海市場ピークから53%の暴落 宮崎正弘

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