<【ワシントン25日共同】米大統領選で民主党指名候補となるオバマ上院議員は25日の記者会見で、自らの大口献金者に対し、指名争いを最後まで競ったヒラリー・クリントン上院議員が選挙戦で抱え込んだ借金の肩代わりを依頼したことを明らかにした。
クリントン氏は見返りとして自らの大口献金者を11月の本選に向けオバマ氏に紹介する方針で、激しい予備選で生じた両陣営間の亀裂はひとまず金銭面では“手打ち”の方向に進みそうだ。
米メディアによると、クリントン陣営の負債は総額約2200万ドル(約23億7000万円)に上り、自己資金からの繰り入れが約1200万ドル。残る約1000万ドルがコンサルタント会社や資材・施設業者などへの借金。オバマ氏は「純粋な借金」に当たる約1000万ドルについて、全米の支持者に「強制はしないが、できればお願いする」などと支援を要請した。(共同)>
これは”昨日の敵は今日の友”というのだろうか?どこかのメデイアが揶揄半分に伝えたゴシップではない。政敵だったオバマ上院議員が、わざわざ記者会見でヒラリー・クリントンの借金を肩代わりする意向を表明した。
もっともヒラリー・クリントンが感謝、感激、雨あられだったのか分からない。日本人だったら「武士は食わねど高楊枝」、昨日までの政敵に借金の肩代わりをお願いする”文化”はない。
負け犬ならぬ負け猫のヒラリー・クリントンのイメージは大きくダウンした。これでは四年後に捲土重来の大統領選出馬も夢のまた夢になる。熱狂的なヒラリー支持者たちもがっかりしているのではないか。オバマの支援を得ずに自分たちで1000万ドルくらい集めてみせると言ってほしい。
オバマ記者会見でヒラリー支持者の票がどう動くかも気になる。全面降伏してオバマ支持票に化けるのか、マケイン支持票になって逃げるのか?その辺りの世論調査もやって貰いたい。
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1968 ヒラリーの借金をオバマが肩代わり 古沢襄

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