韓国の反日行動はエスカレートされている。抗議集会を取材していた共同通信ソウル支局の韓国人写真記者が騒ぎに巻き込まれて、額を9針縫うなどのけがをした。
この集会には韓国軍の特殊部隊出身者ら数十人が参加。日本の国鳥のキジを殺したり大使館隣の建物工事現場に上り韓国国旗を掲げるなどした。大使館前では別に複数の団体も抗議集会を開いた。(共同)
李明博大統領は激しい反日演説をしているわけではないが、エスカレートしつつある反日行動を放任している。このままいくと中国の江沢民と同じことになるのではないか。むしろ矛先が日本に向けられることによって、17%にまで落ち込んだ支持率の回復を期待しているフシがある。
韓国側も教育現場で、日本に対して独島(日本名竹島)を自国の領土とした社会科教科書発行の中止を要求する一方、独島守護のために韓国の学校現場で独島関連の教育を強化することを決議する動きがでた。
忠清南道教育庁で教育科学技術部主催の「地方教育行財政統合システム」開通式に参加した教育長らは「最近日本が中学校の社会科新学習指導要領解説書に独島を自国の領土として記載したことに対して激しく糾弾する」という内容の声明を発表した。
教育長らは声明で、「日本による独島領有権の主張は、韓国領土の主権に対する明白な侵略行為であり、北東アジアの安定の脅威となる非理性的行為だ」「今後は生徒たちに独島が歴史的・地理的・国際法的に明白な韓国固有の領土であることを知らしめる教育活動を強化する」と発表した。(朝鮮日報)
韓国政府は、この事態を早期に解決するつもりはないようだ。シンガポールでの日韓外相会談に応じる気配もない。
<【ソウル17日共同】新学習指導要領解説書への竹島(韓国名・独島)記載に抗議し韓国へ一時帰国中の権哲賢駐日大使は17日、来週シンガポールで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)会議に合わせ「日本が(日韓)外相会談開催を提案したようだ」と述べた。韓国外交通商省は会談計画はないと言明、韓国側が提案に応じなかったことが明らかになった。(共同)>
この影響は日韓小中学生のスポーツ交流にも及んでいる。
<日本政府が中学校の新学習指導要領の社会科解説書に竹島(韓国名・独島)を初めて明記する方針を決めたことを受け、新発田市と30年近くスポーツ交流を続けている韓国議政府(ウィジョンブ)市は17日までに、8月上旬に予定されていた交流大会の延期を通知する文書を新発田市に送付した。同市体育協会は同日に緊急会議を開き、今年の大会を中止することを決めた。
新発田市と韓国議政府市は友好都市関係にあり、両市は1981年から年1回、互いに行き来する形で小中学生のスポーツ交流大会を開催。今年は、8月1日から3日まで議政府市で行われ、新発田市の小中学生ら84人が参加する予定だった。
同市教育委員会によると、大会中止は歴史教科書問題をめぐって開催を取りやめた2001年以来2回目。
市教委によると、文書は議政府市の金文元市長名で16日、新発田市役所にファクスで届いた。竹島問題を挙げ「韓国国民と議政府市民の情緒が急激に変化し、今年の親善交流日程を延期することが不可避と判断する」としている。
中止について新発田市体育協会の大沼淳会長は「政府間の領土問題と長年続いてきた民間レベルの交流は別次元。子どもたちが準備を進め、楽しみにしていたのに残念だ」と話している。
新発田市の片山吉忠市長は17日、「訪韓を心待ちにしていた子どもたちの心情を思うと心が痛む。政治問題に影響されない相互の信頼関係構築が重要だとあらためて感じている」とのコメントを発表した。(新潟日報)>
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2054 エスカレートする韓国の反日行動 古沢襄

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