2065 国会対策的外交の終焉 MoMotarou

(相手国を)怒らせない、追い詰めない、関係を悪化させない、そして相手の立場を考える。日本外交の基本方針???
洞爺湖サミットも無事に終わりました。中国から五星旗を持った青年も現れなかったし、在日右翼街宣車も山の上までは面倒だから行きませんでした。ロシアなども北方領土も関係ないとのことなのでニコニコ。米国も「忘れない」で福田さんが満足してくれたので気が楽でした。日本型気配り外交で大成功に終わりました。
めでたし、めでたし、、、つづく。昔むかし、ある国の小さな部屋で、、、(再構成転載 重村智計「外交敗北」p154より)
■「五人を戻すべきでない」
北朝鮮の意向を見抜いていた安倍官房副長官と中山恭子内閣官房参与は決意を固めていました。
 
10月24日(帰国10日目)五人の処遇について会議が開かれました。田中均アジア大洋州局長は
「(五人を戻さないと)日朝間の信頼関係が崩れてします。日朝協議が出来なくなる」と反論しました。
これは田中氏の交渉相手である「ミスターX」との個人的関係のを言い換えたものであり、まさに「国対的発想」によっていました。危険にさらされている拉致国民の生命より、田中氏の個人的人間関係を優先させたものでした。
■「交渉相手のミスターXを失います」
田中氏が脅しをかけました。それに対し、中山参与が、
「それなら、(交渉)できる人に代わってもらえばいい」と応酬。そして、
「局長、あなたがやっているのは外交ではない。北朝鮮へのお願いだ!外交官なら、お願いをやめて外交をやりなさい!」
この中山参与の言葉こそ対北朝鮮外交の本質を突いたものでした。
■大洋州局長の捨て台詞
「これで、(私とミスターX)とのルートは死にます。五人の子供達の帰国にも長い時間がかかります」
―――しかし「長い時間」はかかりませんでした。拉致被害者の子供達は一年七ヶ月後、ジェンキンスさんも其の二ヵ月後に取り戻したのでした。
■エピソード(1)
後日、官邸で関係者が集う会がありました。この時姿を見せたアジア大洋州局長は一目散に小泉さんに駆け寄り言いました。
「総理、本当に良かったですね(^^)。 最初から拉致被害者五人を戻すべきでないとした、私どもの決断は正しかったですね」 (室内静寂。。唖然)
 
■エピソード(2)
高村外務大臣会見記録(平成20年2月12日付)
(問)土曜日、産経新聞が小泉元首相訪朝前の段階の日本と北朝鮮の交渉の記録について一部欠落が出ているが、これは記録を元々作っていないのか、或いは作ったけれども、どちらかに行ってしまっているのかというような報道がありましたが、これについて外務省としての立場はどのようなものでしょうか。
        (中略)
(外務大臣)今、調査をするような必要がないと私は思っていますし、その時の事情については引き継ぎはきっちり為されていますので、そういうことを申し上げておきたいということです。(???)
  *「外交文書に関する一部報道について」より
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/gaisho/g_0802.html#5-D
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