2117 武器を何処から入手したのか 宮崎正弘

カシュガルのテロ事件:かれらは武器を何処から入手したのか。世界ウィグル会議は爆破事件との関与を否定。
4日午前にカシュガルで起きた爆破テロ事件は、五輪直前の北京指導部を震撼させた。
退役軍人で爆弾処理のベテランがひとり、行方不明となった2ヶ月近くなるという情報も飛び交い、或いは日本の秋葉原殺人事件にヒントを得た自暴自棄の偶発事件という噂まででている。
十四年前に田明建事件がおきた。これは不満、差別に無差別テロでたたかった事件である。
タリバンの軍事基地で訓練をうけたウィグルの若者は6000人という説まで飛び出した。従来は銭基深元外相回想録にあるように1000人の規模と観測されてきたのだから、六千となると一個師団に相当する大きな軍事的脅威となる。
またNY市立大学のシャミン教授は「五輪を狙っての効果的政治宣伝の場でもあるが、1963年イリ暴動では、その後の弾圧を恐れて約六万人のウィグル人が周辺諸国へ逃亡している。彼らの末裔も潜在的なウィグル独立運動の主要メンバーに育っている」と分析している。
世界ウィグル会議は穏健、非暴力路線での「東トルキスタン独立」を主張していることで知られるが、同組織のスポークスマンであるユリシャテン・ルオィシ氏は事件直後に「多維新聞網」とのインタビューで関わりを否定している。
「この問題は話し合いで解決しなければならない」とするのが多数のウィグル人の立場である、と強調した(多維新聞網、8月5日付け)。
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