ロイター通信によれば、ロシアはグルジアの南オセチア自治州からアブハジア自治共和国に戦線を拡大する気配をみせている。欧米諸国がロシアとグルジアに停戦の呼びかけを行っているが、ロシアはこれを無視して応じる気配がない。
アブハジアはグルジアに属するが、事実上の独立国という点では南オセチア自治州と似ている。ロシア軍機はすでにアブハジアの一部を支配するグルジア軍に対して空爆を始めているという。
<[トビリシ 10日 ロイター] ロシアは10日朝、グルジアの首都トビリシから12キロにある軍用空港を空爆した。グルジアによる南オセチア自治州進攻を受けたロシアの軍事介入で、空爆の標的としては最大。
グルジア政府は、南オセチアの制圧に戦力が向けられている中、ロシアが、グルジアからの分離を主張するもう1つの地域であるアブハジア自治共和国に黒海側から兵士を送り込んでいると批判。今回の武力衝突で戦線が2つ目の地域に拡大する兆候が見られる。国連のある平和維持当局者も、アブハズ人による軍事攻撃が間近に迫っていると警告した。
ロシアはグルジアからの停戦の呼び掛けを無視している。南オセチアの州都ツヒンバリの分離派スポークスマンは、ロイターの電話取材に、引き続きグルジア軍から攻撃を受けており、ロシアの救援が遅れたため町は完全に破壊されたが、ロシアが掌握していると語った。(ロイター)>
杜父魚ブログの全記事・索引リスト(7月26日現在2096本)
2134 ロシアはアブハジアに戦火を拡大 古沢襄

コメント