<【トビリシ13日共同】グルジアのサーカシビリ大統領は12日深夜から13日未明にかけ、トビリシ訪問中の欧州連合議長国フランスのサルコジ大統領と会談し、サルコジ氏が示した南オセチア自治州の紛争解決に向けた6原則に合意した。既にロシアも同意し、両国の戦闘は開始から5日ぶりに停止する見通し。合意は、軍事行動停止、グルジア軍は常駐地域へ撤退、ロシア軍は戦闘開始前の地域へ撤退-など。(共同)>
<【トビリシ小谷守彦】グルジアの首都トビリシで12日、ロシア軍の撤退を求める約10万人規模の大集会が開かれ、ポーランドやウクライナなど5カ国の近隣国の首脳が参加、グルジアへの連帯を表明した。
参加したのは、ポーランドのカチンスキ大統領、ウクライナのユーシェンコ大統領のほかバルト3国の各首脳。サルコジ仏大統領は市内に滞在していたが、出席しなかった。
グルジアのサーカシビリ大統領がまず「グルジアは国家の統一性を守る」と演説。これに続いてカチンスキ大統領は「ロシアが占領しようとしているグルジアは欧州でもある」、ユーシェンコ大統領は「最後に勝つのは自由だ」などと述べ、ロシアの軍事介入に反対した。
カチンスキ大統領はワルシャワを出発する際、記者団に「武力攻撃の犠牲となった国に連帯を表明する」とグルジア支援を宣言し、「ロシアはその正体を現した」とロシアを批判した。
連日開催されている大集会は、この日は昼下がりと夜の2回にわたり開催。国立図書館司書のトルコシュビリさん(50)は「グルジアが民主国家であることをロシアが納得すれば状況は変わる。私たちは平和を望んでいる」と力説していた。(毎日)>
二つのニュースはグルジアのトリビシから送られてきたが、国際紛争は軍事力だけがすべてでないことを示している。といってグルジアの紛争は、ロシアが拒否権を持つ国連では頼りにならない。
そこでポーランドやウクライナなど近隣5カ国が、トリビシで10万人集会を開いて、ロシア軍撤退求めた連帯行動は大きな意味を持ってくる。
ロシアも停戦に応じたので、最悪の事態になることは避けられた。しかしロシアとグルジアの不信感はぬぐい去ることが出来ない。グルジアはますます欧米に傾斜するだろう。完全な停戦合意まで、まだ紆余曲折がありそうである。
<【モスクワ13日共同】南オセチア自治州をめぐるロシアとグルジアの軍事衝突は13日までに、両国が欧州連合議長国(EU)フランスの仲介で紛争解決に向けた原則に同意したが、戦闘で双方の敵対意識が深まっており、和平実現には曲折が予想される。AP通信によると、グルジア安全保障会議は12日、ロシアを国際司法裁判所に提訴。一方、ロシア側も、グルジア軍の「大量虐殺」を検察当局が捜査している。(共同)>
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2143 トリビシで連帯の大集会 古沢襄

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