グルジア情勢で何となく腰がひけている米国を見ていると、北朝鮮からミサイル攻撃を受けた時に、米国は日米安保条約による即応体制をとるだろうかと、疑念を抱かざるをえない。
イラク・アフガンの混乱ですっかり自信を失った米国は、頼りになる同盟国なのだろうか。同じことをロシアの周辺国家であるウクライナやポーランドなど東欧諸国も感じている筈である。
ロシア海軍の艦隊基地がある黒海に、米海軍の艦艇2隻と沿岸警備隊の巡視船1隻がグルジア支援物資を積んで入るというのは、一触即発の危険を冒す批判があるかもしれないが、このところ優柔不断のきらいがあった米国としては、グルジアを見捨てない大きな意思表示となった。
<【ワシントン21日共同】米国務省のウッド副報道官代行は20日、グルジア向けの人道支援物資を輸送する米海軍の艦艇2隻と沿岸警備隊の巡視船1隻が、地中海からボスポラス海峡を通過して近く黒海に入るとの見通しを示した。
トルコ政府が通過を許可した。米軍は人道支援目的でグルジア国内で活動しているが、ロシアが艦隊基地を構える黒海への艦艇派遣でロシア軍をけん制する狙いもありそうだ。(共同)>
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2169 米艦艇が黒海に入る 古沢襄

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