米大統領選はマケインVSオバマの一騎打ちとなったが、マケインが選んだ副大統領候補のサラ・ペイリン・アラスカ州知事は最年少の女性知事。共和党若手の逸材といわれ、32歳でワシラ市長、42歳でアラスカ州知事と階段を駈け上がってきた44歳、二男三女の母親である。
1964年2月11日、米アイダホ州生まれ。幼少時代にアラスカ州に移り、アンカレジ郊外の小都市ワシラで育って、アイダホ大を卒業した。アンカレジのテレビ局でスポーツキャスターを務めた。
92年にワシラ市議、96年に32歳で同市長に就任。2006年、最年少かつ女性初のアラスカ州知事として当選し、現在1期目。人工妊娠中絶に反対し、財政政策も保守的な姿勢を貫き、共和党若手の逸材に数えられる。州内の支持率も80%と高い。ハンティング、釣りなどが趣味。2男3女の母。
1984年にワシラ市のミス・コンテストで優勝、ミス・アラスカでは二位。夫のトッド・ペイリンは先住民エスキモーの血を引く(祖母がユピック族だった)という。地味なマケインに較べて派手で話題性に富むエリート女性である。早くも全米の関心を呼んでいる。
朝日新聞によればサラ・ペイリンは「ヒラリーは(女性の昇進を阻む)ガラスの天井に1800万(票)のひびを入れたが、私たちは今回を最後にそれを打ち砕くことができる」と訴え、全米の女性有権者にアピールしてみせた。
どこかの国の女性参院議員とはだいぶ違う。
ウイキペデイアによればサラ・ルイーズ・ペイリン(Sarah Louise Palin、1964年2月11日 – )は、アメリカ合衆国アイダホ州生まれの政治家。所属は共和党。2006年12月4日に第11代アラスカ州知事に就任する。全米ライフル協会会員。
アイダホ州サンド・ポイントでチャールズとサリー・ヒースの娘として生まれた。乳児だった時に両親の都合で(教師として学校で教えるため)アラスカ州スガクウェー市に移住し、後にワシラ市に移住した。1982年にワシラ中等学校を卒業。1984年にワシラ市のミス・コンテストで優勝するが、ミス・アラスカでは2位に終わった。
また同年に奨学金を得て、ジャーナリズムを専攻としてアイダホ大学に進学。1987年に大学卒業後、アンカレッジのテレビ局のスポーツ・リポーターとして働くこととなる。1992年から1996年までワシラに住み、アラスカ市議会議員を2期務める。1996年28歳の時、ワシラの市長に就任し、2002年副知事に立候補するも落選したが、2006年12月4日42歳で民主党のトニー・ノウルズに勝利し、州知事に当選する。当時アラスカ州史上最年少で初の女性知事となった。
2008年8月29日、2008年アメリカ合衆国大統領選挙候補のジョン・マケインに副大統領候補の指名を受ける。女性の副大統領候補は1984年のジェラルディン・フェラーロ(民主党)以来、2人目。マケインが当選した場合アメリカ合衆国初の女性副大統領が誕生することとなる。
ペイリンは人工妊娠中絶、同性婚には強く反対している。その一方、エネルギー行政、地球温暖化問題に関心が高い。
5人の子供を持つ女性で、内2人は息子3人は娘。トラック、ブリストル、ウィロー、パイパー、トリガで、そのうちの長男のトラックは2007年9月11日にアメリカ陸軍に志願入隊した。2008年9月頃からイラクにも派遣の予定。夫のトッド・ペイリンは先住民エスキモーの血を引く(祖母がユピック族だった)。スノーモービルの運転は得意。
<【デイトン(米オハイオ州)=勝田敏彦】米共和党の大統領候補指名が確定しているジョン・マケイン上院議員(72)は29日昼(日本時間同日夜)、オハイオ州デイトンで集会を開き、副大統領候補にアラスカ州の女性知事、サラ・ペイリン氏(44)を選んだと発表した。ペイリン氏は家族とともに姿をみせ「選ばれたことを名誉に思う」と語った。
来週、ミネソタ州で開かれる同党全国大会で指名を受け正式な副大統領候補となるが、2大政党としては84年のジェラルディン・フェラーロ氏(民主党)以来2人目の女性の副大統領候補になる。これで今回の米大統領選は共和、民主両党の正副大統領候補が出そろった。
この日、72歳の誕生日を迎えたマケイン氏は集会で「ぴったりのパートナー」と28歳年下のペイリン氏を紹介。「『自分が大切で、国は二の次』というワシントン政治を変えようとしている私を助けてくれる人」と語り、改革への意欲を共有する人物であることを強調した。
ペイリン氏は夫と4人の子供とともに登壇した。1人だけ欠席した長男について「昨年の9・11に陸軍に入り、今年の9・11にイラクに派遣される」と説明すると、会場を埋めた約1万5千人の支持者から喝采を浴びた。
ペイリン氏はまた、民主党の候補者指名レースに敗れたヒラリー・クリントン上院議員を称賛。「ヒラリーは(女性の昇進を阻む)ガラスの天井に1800万(票)のひびを入れたが、私たちは今回を最後にそれを打ち砕くことができる」と訴え、早速、女性有権者にアピールしてみせた。(朝日新聞)>
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