2252 サラ・ベイリン旋風が吹く 古沢襄

米共和党の副大統領候補にアラスカ州知事のサラ・ベイリンを立てたのは、劣勢の共和党にとって起死回生の一打となるのではないか。ワシントンから共同と産経が、その模様を伝えてきている。
アメリカのメデイアはサラ・ベイリンに対するネガテイブ・キャンペーンを張っていたが、共和党大会におけるベイリン演説を聞いて、新たな共和党のスターが誕生したと認めざるを得なくなった。
七日のUSAトゥディとギャロップの世論調査では、マケイン50vsオバマ46と逆転、この差は広がる気配をみせている。
<【ワシントン7日共同】米世論調査ギャラップが7日発表した米大統領選世論調査で共和党候補マケイン上院議員の支持率は48%となり、45%の民主党候補オバマ上院議員を逆転した。
4-6日の平均値で、共和党副大統領候補のペイリン・アラスカ州知事の指名受諾演説が逆転の決め手になったとみられる。マケイン氏のリードはオバマ氏が6月にヒラリー・クリントン上院議員を破り指名を決めて以来最大。(共同)>
<【ワシントン5日共同】米大統領選の共和党候補、マケイン上院議員が4日に行った大統領候補指名受諾演説を米主要テレビの放送で視聴した人は約3890万人に上り、民主党候補、オバマ上院議員の演説時の視聴者数約3840万人を上回ったことが5日、米調査会社ニールセン・メディア・リサーチの調査で分かった。
同社によると、党大会の演説の視聴者数としてはマケイン氏が史上最多、オバマ氏が同2位とみられており、今回の大統領選への関心の高さをうかがわせている。
調査では、共和党大会で注目を集めた副大統領候補ペイリン・アラスカ州知事の演説の視聴者は約3720万人で、オバマ氏に迫る勢いを見せた。(共同)>
<【ニューヨーク=長戸雅子】米大統領候補を指名する共和、民主両党の党大会で、共和党候補に指名されたマケイン上院議員の指名受諾演説の3大ネットなどでの視聴者数は約3890万人で、民主党候補のオバマ上院議員の約3840万人を上回り、党大会の演説としては過去最高だった。視聴率調査会社ニールセンの調べで分かった。
マケイン陣営は最近まで「メディアはオバマ氏に恋している」と自陣営への注目度の低さをぼやいていたが、副大統領候補に女性のペイリン・アラスカ州知事を起用したことが有権者の関心を呼び、オバマ氏を“逆転”したようだ。
ニールセンによると、先月28日に行われたオバマ氏の受諾演説の視聴者数は北京五輪開会式(3420万人)を上回り、4年前の民主党候補、ケリー上院議員の指名受諾演説の時の6割増となった。
しかし、3日に行われた共和党のペイリン氏の副大統領候補受諾演説は3720万人とオバマ氏に迫る勢いで、民主党副大統領候補のバイデン上院議員の2700万人に「圧勝」。中央政界では無名ながら、共和党初の女性副大統領候補となったペイリン氏に対する関心の高さを裏付けた。
インターネットでも最近の1週間でペイリン氏に関する検索が激増。米ネット調査会社ヒットワイズによると、ペイリン氏の検索数はオバマ氏のほぼ4倍、マケイン氏の8倍、バイデン氏の10倍に上っているという。(産経)>
杜父魚ブログの全記事・索引リスト(9月2日現在2233本)

コメント

タイトルとURLをコピーしました