外国通信社はやはり自民党初の女性の総裁候補である小池百合子元防衛相に関心を示している。ロイターは小池氏に絞って報道し、政策内容も詳しく書いている。
NHKは夜の七時のトップ・ニュースで、民主党代表選で無投票三選を決めた小沢一郎代表の記者会見を持ってきた。自民党の総裁選劇場で民主党の出る幕がなかっただけに涙ぐむほど嬉しかったのではないか。
だが後がいけない。NHKの世論調査で次の首相に望ましい人物を聞いたところ麻生自民党幹事長が29・2%でダントツ。二位に小沢氏が滑り込んだがヒトケタの7・8%、石原氏が5・6%、小池氏が3・5%だという。
さらによくないのは政党支持率。自民党33・8%に対して民主党は18・4%と冴えない。どうみても民主党は旗色が悪い。週刊誌だけが民主党の大勝と提灯記事を書いてくれているのだが・・・。
<[東京 8日 ロイター] 小池百合子元防衛相は8日午後、自民党本部で記者会見し、総裁選への立候補を正式に表明した。総裁に選出された際には、経済活性化のためにも環境問題に取り組むとともに、女性の観点を政策に反映させたいと強調した。
小池元防衛相は、総裁選立候補に必要な推薦人20人の確保にメドがついたとし、政策のキーワードとして「改革」を掲げた。霞ヶ関の縦割り行政を「省庁間で火花を散らしている」と批判し、「(官僚の力を)国家のエネルギーに変えるためには、政治の強いリーダーシップが必要」と霞ヶ関改革に言及。日本が持つ省エネ・環境技術を世界に伝えることで、日本経済の活性化を図るとともに、原油価格高騰などで産油国に移転している所得を「日本国内に還流させることができる」と環境問題への取り組みが日本経済の活性化につながると訴えた。
また、自民党初の女性の総裁候補として、女性の力の活用を強調。「もっと女性の力を生かし、社会の一員であり続けながら、安心して出産・子育てができる女性の目線に立った政策を実行していきたい」と語った。
財政政策に関し、増大する社会保障費の安定財源確保に向けて消費税率引き上げの是非が争点の一つとなるが、小池元防衛相は「(消費税率引き上げは)将来の選択肢」としながら、「現時点でいつから(引き上げる)、たった今(から)ということを考えているわけではない」と指摘。政府が目標に掲げている2011年度の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化は「堅持していくべき」とし、「成長戦略を明確にし、経済を元気にする改革を続けていきたい」と述べた。(ロイター)>
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2255 ロイターは小池百合子氏に好意的 古沢襄

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