韓国の朝鮮日報の北朝鮮情報は、このところ光っている。金正日総書記の病気説はかなり早い段階から繰り返し報じていた。それもソウル、ワシントン、北京を結んだ多角的な分析情報であった。
これに対して日本のメデイアは慎重であった。五月に金正日死亡説が流れた時にも黙殺している。過去、幾たびか金正日重病説、死亡説に振り回されたためかもしれない。今度ばかりは重病説に信憑性がある。
金正日総書記が重病となって軍部が一時的にも実権を握る事態が起これば、不測の事態も起こりかねない。ある意味では自民党の総裁選挙よりも重要な情報といえる。
<北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記(66)が、9日に開催された政権樹立60周年記念式典に姿を現さなかった、と外信各社が報じたことや、健康に重大な問題が生じたという情報が相次ぐなど、金総書記の「健康不安説」が高まっている。
共同通信はこの日平壌発の記事で、「金総書記が1998年と2003年には参加していた建国記念式典に、今年は欠席した」と報じた。
AP通信もこの日、米国情報当局者の話として、「金総書記が脳卒中や心臓病などで突然倒れた可能性がある」と報じた。金総書記の健康異常はここ2週間以内に起こった可能性があるという。
北朝鮮は98年の建国50周年と03年の55周年には大規模な閲兵式を行い、金総書記はどちらにも参加していた。
外交消息筋はこの日、「さまざまな経路からの情報を総合して分析した結果、北朝鮮は今日行われる予定だった建国60周年行事での人民軍閲兵式を行わなかったようだ。金総書記の(健康問題による)不参加が原因なのか、あるいは人民軍閲兵式が行われなかったため金総書記が姿を現さなかったのかは分からない」などと述べた。
北朝鮮はこの日、人民軍閲兵式を行わなかった代わりに、「労農赤衛隊」や「赤の青年近衛隊」など、予備軍中心の軍事パレードだけを夕方6時以降に行ったことが確認された。
韓国政府の当局者は「われわれにとって建国60周年が重要なように、北朝鮮も建国60周年を重要視している。そのため金総書記の欠席は、健康に何か重大な問題が発生したのでは、という推測を呼び起こしている」と述べた。
この問題について韓国の別の有力な外交消息筋は「金総書記が脳卒中で倒れ、先月22日にフランス人医師一人が北朝鮮入りしたという情報もある。具体的な理由などはまだ確認段階」と語った。
また別の消息筋は「先月末ごろ中国人医師5人が北朝鮮に入ったという情報もある」と述べた。中国の韓国大使館関係者も今月8日、「金総書記が先月22日に(健康問題が発生し)倒れたという情報を入手した」と語っていた。
金総書記は朝鮮中央通信が先月14日付で「第1319部隊を視察した」と報じて以来、1カ月近く公の場に姿を現していない。(朝鮮日報)>
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2265 光る韓国・朝鮮日報の北朝鮮情報 古沢襄
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