米大統領選はサラ・ペイリン旋風が吹き荒れてとどまる様子がない。バージニア州で開かれた共和党集会には、ペイリン候補見たさに、陣営として過去最多となる2万3,000人余りの支持者が詰めかけた。
オバマ陣営はサラ・ペイリンの向こうを張ってヒラリー・クリントン上院議員を遊説に駆り出す始末だ。そのくらいなら副大統領候補に指名した方がよいものを・・・。ヒラリーも女性初の副大統領候補となったペイリン氏について「素晴らしい功績だ」と評価した上で「重要なのは政策だ」と民主党の政策を訴えた。
<【ワシントン支局】米民主党のヒラリー・クリントン上院議員が8日、フロリダ州で集会を開き、同党の大統領候補であるオバマ上院議員への支持を呼び掛けた。共和党の副大統領候補ペイリン・アラスカ州知事の人気が高まっていることから、危機感を抱いたオバマ陣営が女性票獲得のためクリントン氏を駆り出したようだ。
クリントン氏は、共和党で女性初の副大統領候補となったペイリン氏について「素晴らしい功績だ」と評価した上で、重要なのは政策だと指摘。共和党政権では必要な変革はもたらせないと強調した。
マケイン陣営はペイリン氏の起用により、民主党予備選でクリントン氏を支持した有権者や無党派の女性票の取り込みを狙っている。米メディアによると、オバマ陣営はこれに対抗するため、クリントン氏のほかセベリウス・カンザス州知事ら民主党の女性知事の動員も計画しているという。(日経)>
しかしヒラリーが言った「重要なのは政策だ」という論争になっていない。オバマ上院議員の「豚に口紅を塗っても豚は豚だ」という発言が波紋を呼んでいる。早速、マケイン陣営からサラ・ペイリンに対する誹謗中傷だと謝罪を求められている。
(CNN) 米大統領民主党候補バラク・オバマ上院議員の「豚に口紅を塗っても豚は豚だ」という発言が波紋を呼んでいる。共和党候補のジョン・マケイン上院議員陣営はこの発言について、同党副大統領候補のサラ・ペイリン・アラスカ州知事に対する中傷だとして謝罪を要求。一方オバマ陣営は、マケイン陣営が発言を曲解し無理やり性差別に結び付けようとしていると反論した。
オバマ氏は9日午後、バージニア州で遊説中に「ジョン・マケインも変革を唱えているが、あれは変革ではない。同じものを違う呼び方で呼んだだけだ。豚に口紅を塗ったところで豚は豚だ」と演説した。
その直後、マケイン陣営は電話会見を開き、「ブタに口紅」発言がペイリン氏を意識したものであることは明らかだとして謝罪を要求した。ペイリン氏は指名受諾演説や遊説で「ホッケーマム(子供のスポーツ観戦に熱狂する母親)とピットブルの違いは何か。口紅だ」というジョークを口にしている。
一方オバマ陣営は、「(マケイン陣営は)一般的な例え表現を使って性差別の切り札を切ろうと躍起になっている。マケイン氏自身も昨年、ヒラリー・クリントン氏の政策に対し同じ例え表現を使っている」とやり返した。
オバマ氏は10日、バージニア州ノーフォークでの演説で「私について何を言われようと構わない。しかしうそとまやかしの怒りで(共和党を)再び大統領選に勝たせるわけにはいかない」と応酬している。(CNN)>
米大統領選は白熱の度を強めているが、ペイリン候補の人気がさらに広がる様相なのでオバマ陣営に焦りの色がみえる。最新の世論調査では、ペイリン支持は保守層にとどまらず無党派層にも広がっている。
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2272 広がるサラ・ペイリン人気 古沢襄

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