小泉元首相が「もう少し早く(解散・総選挙を)やった方が勝算があった」と言ったそうだ。一両日中にマスコミ各社の世論調査が発表されるが、麻生内閣の支持率が急落、比例代表などあらゆるデータが民主党に有利な結果と出ているらしい。
これでは、与党はとても年内に総選挙をする空気は生まれない。民主党にしてみればマスコミが余計な世論調査をやるから、麻生首相はタコつぼに入ってしまうとご不満氣である。今なら総選挙をやれば民主党が勝つと踏んでいただけに千載一遇のチャンスを逃しそうな雲行きとなった。
11月30日総選挙もあやしくなった。といって通常国会の冒頭に解散を打てば、政治空白が生じて、予算審議が大幅に遅れる。米国発の金融危機をかわすには来年度予算を年度内に成立させ、切れ目なく予算を執行することしかない。
そうなれば衆院で三分の二以上の議席を温存して、来年の年度末にまた使うしかない。いきおい解散時期は来年の四月以降になる・・・経済のことが心配なら、この手しかない、と麻生首相の周辺からからはため息が聞こえてくる。
民主党は何が何でも年内選挙をやって貰いたい。それが来年の四月以降に先送りされたら各選挙区での弾丸が切れてくる。早ければ10月26日、遅くとも11月30日選挙を想定して各選挙区で全力疾走してきた。それが世論調査にもあらわれている。
攻める側も大変なら、守る側も必死である。このまま年末狂想曲を聴くことになるのだろうか。
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2432 各選挙区での弾丸が切れてくる 古沢襄
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